白山の星空撮影スポット5選|室堂・御前峰・大汝峰・池・南竜ヶ馬場を実写比較

星空・星景写真

白山で天の川や満天の星空を撮影してみたい。そんなとき、どこから撮影すれば美しい星景写真が撮れるのか、気になるのではないでしょうか。

私は以前から星景写真を撮影しており、2018年8月には白山室堂に宿泊し、室堂、御前峰、大汝峰、山頂付近の池などで星空を撮影しました。

そして2026年10月11〜12日には、南竜ヶ馬場でテント泊。秋の山並みや紅葉した低木、南竜山荘、自分のテントと天の川を組み合わせた星景写真を撮影することができました。

これまでの撮影で感じたのは、白山は撮影する場所によって、同じ星空でもまったく異なる風景写真になるということです。

この記事では、私が実際に撮影した5つの場所について、それぞれの写真や構図の特徴を紹介します。

また、2018年の写真については、元画像に残っていたCanon EOS 6DのEXIF情報も確認しました。ISO感度・シャッタースピード・F値・焦点距離のうち、実際に取得できた設定を掲載しています。

この記事で分かること

  • 白山で実際に星空を撮影した5か所の特徴
  • 南竜ヶ馬場でテントと天の川を撮影した写真
  • 室堂の山小屋と星空を組み合わせる構図
  • 御前峰と大汝峰の山頂から撮影した星景写真
  • 山頂付近の池と天の川の撮影例
  • 実際のEXIFから分かる星空撮影設定
  • 月齢・天気・防寒など撮影前に確認したいこと

※この記事は2018年8月と2026年10月の実撮影に基づく記録です。写真の撮影地点と日時は可能な範囲で確認していますが、一部の池名や写真の焦点距離など、確定できない情報は断定していません。

※白山国立公園では夜間登山の危険性が注意喚起されています。過去の撮影経験を紹介するものであり、暗い時間帯に山頂や池へ移動することを推奨する記事ではありません。

  1. 白山の星空撮影スポット5選|実際に撮影した場所を比較
  2. 撮影スポット①|南竜ヶ馬場でテントと天の川を撮影【2026年10月】
    1. 自分のNEMOテントと天の川
    2. 複数のテントと天の川
    3. 南竜山荘と紅葉を入れて天の川を撮影
  3. 撮影スポット②|白山室堂で山小屋と天の川を撮影【2018年8月】
    1. 室堂の建物群と天の川
    2. 室堂の建物越しに見た星空
  4. 撮影スポット③|御前峰から星空・雲海・ご来光を撮影【2018年8月】
    1. 御前峰の山頂標柱と星空
    2. 御前峰から眼下の室堂を撮影
    3. 御前峰で撮影したご来光と雲海
  5. 撮影スポット④|大汝峰で山頂標柱と天の川を撮影【2018年8月】
    1. 大汝峰では山頂標柱を前景にした構図が魅力
  6. 撮影スポット⑤|白山山頂付近の池と天の川【2018年8月】
    1. 池と天の川を一つの画角に収める
    2. 池周辺は夜間の足元に特に注意
  7. 白山の星空撮影で実際に使用したカメラ設定|Canon EOS 6DのEXIFを比較
    1. ISO3200を使用した理由
    2. シャッタースピードは10〜20秒を使用
  8. 白山の星空撮影は14mmと24mmのどちらがよい?
    1. 14mmなら広い空と山を入れやすい
    2. 24mmなら地上の被写体を強調しやすい
  9. 白山で天の川を撮影するなら月齢を確認する
  10. 星空撮影時の寒さは?秋の南竜ヶ馬場で使用した防寒着
  11. 市ノ瀬駐車場でも満天の星空が見られた
  12. 白山の星空撮影で注意したいこと
  13. 白山の星空撮影でよくある質問
    1. Q. 白山では天の川を撮影できますか?
    2. Q. 白山で星空を撮影するなら室堂と南竜ヶ馬場のどちらがよいですか?
    3. Q. 御前峰と大汝峰では違う星空写真が撮れますか?
    4. Q. 白山の池と天の川を撮影できますか?
    5. Q. 天の川の撮影にはどんなカメラ設定が必要ですか?
  14. まとめ|白山の星空は地上の景色との組み合わせが魅力
  15. あわせて読みたい関連記事
  16. 参考にした公式情報

白山の星空撮影スポット5選|実際に撮影した場所を比較

まずは、今回紹介する5つの撮影場所を比較します。

撮影場所主な被写体撮影した年特徴
南竜ヶ馬場テント・山荘・紅葉・天の川2026年前景の種類が豊富
白山室堂山小屋・建物の灯り・天の川2018年建物と山の景色を組み合わせやすい
御前峰山頂標柱・室堂の灯り・星空・雲海2018年標高2,702mからの展望
大汝峰山頂標柱・天の川・山の稜線2018年山頂標柱と天の川を重ねられる
山頂付近の池池の水面・天の川・岩場2018年水面と星空を組み合わせた構図

それぞれの場所に魅力がありますが、今回の撮影経験から、特に印象的だった写真を挙げるなら次の3つです。

  • 南竜ヶ馬場で撮影した、自分のテントと天の川
  • 大汝峰の山頂標柱と天の川
  • 山頂付近の池と天の川

いずれも、星空だけではなく白山ならではの地上風景を入れられたことが印象に残っています。

撮影スポット①|南竜ヶ馬場でテントと天の川を撮影【2026年10月】

2026年10月11日、私は南竜ヶ馬場で初めてテント泊をしました。

南竜ヶ馬場は標高約2,080mに位置する、山々に囲まれた広い草地です。テント場や南竜山荘などの施設があり、周囲には秋色の低木や山並みが広がっていました。

この場所で撮影したかったのは、テントと山並み、そして天の川を一緒に収めた星景写真です。

白山南竜ヶ馬場の広いテント場と秋の山並み
2026年10月11日の南竜ヶ馬場。昼間はテント場と周囲の山並みを確認しながら撮影構図を考えました。

自分のNEMOテントと天の川

今回、私が設営したのは茶色のNEMOテントです。

テント場では、自分のテントと夜空を組み合わせた写真を撮影することができました。

2026年10月の南竜ヶ馬場で撮影したNEMOテントと天の川の星景写真
南竜ヶ馬場で撮影した自分のNEMOテントと天の川。山でテント泊をしたことが伝わるお気に入りの写真です。

星景写真では、空だけを撮影しても美しい写真になります。

しかし、私は地上の景色を一緒に入れる構図が好きです。

テントの光を前景として取り入れることで、暗い山の中で過ごしている雰囲気が伝わります。

広角レンズで星空を大きく入れつつ、テントの位置や大きさを調整すると、地上と夜空の両方を見せる構図を考えられます。

ただし、今回の公開画像について正確な焦点距離や露出設定は確認できていないため、撮影設定を推測して掲載することは避けます。

複数のテントと天の川

南竜ヶ馬場では、ほかの登山者のテントも星景写真の前景になりました。

白山南竜ヶ馬場の複数の光るテントと天の川
テント場の夜。点在するテントの灯りと夜空を一緒に撮影しました。

今回の宿泊では、17時の時点でテントは約30張。テント場が広いこともあり、全体として静かで落ち着いた雰囲気でした。

以前訪れた涸沢のテント場とは異なる魅力がありました。

多くのテントが並ぶにぎやかな景色も美しいですが、広い山の中にテントが点在する南竜ヶ馬場の風景も気に入りました。

なお、テントの撮影では、宿泊者のプライバシーや周囲の静かな環境への配慮が必要です。テント内部へ強いライトを向けるような撮影は避けましょう。

南竜山荘と紅葉を入れて天の川を撮影

今回、特にこだわって撮影したのが、南竜山荘周辺の建物と紅葉、天の川を組み合わせた写真です。

10月の南竜ヶ馬場では、赤紫色に色づいた低木が見られました。

そこで、秋の色づきを前景に入れながら、遠くの山荘周辺の灯りと星空を撮影しました。

南竜ヶ馬場の紅葉した低木と南竜山荘周辺の灯り、天の川
紅葉した低木と山荘周辺の灯り、夜空を組み合わせた星景写真。

この写真では、地上の明るさと星空の明るさのバランスが難しく感じました。

山荘周辺には人工の光がありますが、空は暗く、紅葉した低木もそのままでは暗く写ります。

星空を明るくしようとすると、地上の光が目立ちすぎる場合があります。

そこで、別の時間帯には前景の紅葉へライトを当てて撮影してみました。

白山南竜ヶ馬場でライトを使って手前の紅葉を照らした星景写真
こちらは手前の紅葉をライトで照らした写真。前景の明るさによって印象が変わります。

2枚を見比べると、同じ場所でも前景の明るさや撮影時間帯によって写真の雰囲気が変わることが分かります。

私は今回、17時15分ごろに撮影場所へ向かい、20時30分ごろまで撮影を行いました。

この時間には移動・夕食・構図の確認も含まれます。

撮影中は、ほかの登山者やテントに迷惑をかけないよう照明の向きに注意する必要があります。

南竜ヶ馬場のテント場の設備や、実際に歩いた登山ルートについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

白山・南竜ヶ馬場テント泊1泊2日|紅葉・星空・設備の実体験レポート

撮影スポット②|白山室堂で山小屋と天の川を撮影【2018年8月】

2018年8月には、白山室堂に宿泊して星空を撮影しました。

室堂は標高約2,450mに位置し、宿泊施設やビジターセンター、白山奥宮祈祷殿などがあります。

南竜ヶ馬場と違い、室堂では山小屋の建物や御前峰を構図に取り入れることができます。

室堂の建物群と天の川

こちらは2018年8月7日、午前2時21分ごろに撮影した写真です。

2018年8月7日に白山室堂の山小屋の建物群と天の川を撮影した星景写真
白山室堂の山小屋と天の川。Canon EOS 6D/24mm/F2.0/10秒/ISO3200。

この写真では建物の屋根を画面の下側に配置し、その上に天の川を入れています。

星空だけでは場所が伝わりにくい場合もありますが、建物を入れることで室堂らしい写真になります。

元画像のEXIF情報は次のとおりです。

項目撮影設定
カメラCanon EOS 6D
撮影日時2018年8月7日 2:21頃
焦点距離24mm
F値F2.0
シャッタースピード10秒
ISO感度3200

私は星景撮影では、レンズのF値を小さくして光を集めることを重視しています。

ただし、これは2018年の写真の実際の設定であり、すべてのカメラや撮影条件にそのまま適した設定という意味ではありません。

室堂の建物越しに見た星空

同じ2018年8月6日には、建物の窓枠越しに星空を撮影しました。

白山室堂で窓枠越しに撮影した星空と建物の灯り
室堂の建物越しに撮影した星空。Canon EOS 6D/24mm/F2.0/10秒/ISO3200。

窓枠や建物の形が写真に入ると、単に星空を撮影した写真とは違った印象になります。

こうした構図を考えられることも、山小屋のある場所で撮影する魅力だと感じます。

一方、山小屋周辺ではほかの利用者の睡眠や通行を妨げないことが重要です。三脚の設置場所やライトの使用には十分注意しましょう。

撮影スポット③|御前峰から星空・雲海・ご来光を撮影【2018年8月】

白山の最高峰である御前峰は、標高2,702mです。

私は2018年8月に御前峰周辺でも星空を撮影しました。

室堂や南竜ヶ馬場のように建物やテントを主題にする構図とは違い、御前峰では山頂標柱や山の稜線、眼下の室堂を取り入れた写真を撮影しています。

御前峰の山頂標柱と星空

こちらは2018年8月8日、午前4時01分ごろに撮影した写真です。

2018年8月8日に白山御前峰の山頂標柱と星空を撮影した写真
御前峰の山頂標柱と星空。Canon EOS 6D/10秒/ISO3200。F値と焦点距離はEXIFで確認できませんでした。

標柱には御前峰の名前が記されています。

山頂であることが一目で分かるため、星景写真に場所の情報を持たせられる構図です。

この写真は、夜明け前の星空と山頂の風景を一緒に残すことができた一枚です。

御前峰から眼下の室堂を撮影

御前峰からは、下に広がる室堂の建物群も望めます。

2018年8月8日午前4時03分ごろには、山の岩場と雲海、星空、眼下の室堂の灯りを組み合わせて撮影しました。

御前峰から眼下の室堂の灯りと雲海、星空を撮影した写真
御前峰から室堂方向を撮影。Canon EOS 6D/15秒/ISO3200。下方には室堂の灯りが見えます。

このように、山頂から眼下の建物を入れると、高低差のある山岳らしい写真になります。

ただし、山頂周辺の夜間撮影には強風・低温・視界不良・転倒などの危険が伴います。撮影目的での夜間登山を勧めるものではありません。

御前峰で撮影したご来光と雲海

星空の撮影だけでなく、御前峰から見る日の出も印象的でした。

こちらの2枚は、2018年8月7日に御前峰から撮影した写真です。

2018年8月7日に白山御前峰から撮影した雲海とご来光
御前峰からのご来光。2018年8月7日5:11頃、Canon EOS 6D/35mm/F6.3/1/200秒/ISO100。

雲海の向こうから太陽が昇り、周囲の山々が明るくなっていく様子を撮影できました。

2018年8月7日に御前峰から撮影したご来光後の雲海と山頂の登山者
御前峰の朝。2018年8月7日5:16頃、Canon EOS 6D/35mm/F5.0/1/125秒/ISO100。人物の顔は公開用に加工しています。

星空から朝の景色へと変わる時間帯は、光の変化が大きく、印象的な写真を撮影できることがあります。

なお、白山では夜間登山の危険性が注意喚起されています。石川県は御前峰でのご来光登山に関しても、ヘッドライトと防寒着の携行、複数人での慎重な行動などを呼びかけています。

早朝登山の可否は、天候、登山道の状態、経験、同行者などを踏まえて判断し、現地の最新案内に従ってください。

撮影スポット④|大汝峰で山頂標柱と天の川を撮影【2018年8月】

大汝峰は標高2,684m。白山を構成する主要な峰の一つです。

2018年8月6日には、大汝峰の山頂標柱と天の川を組み合わせた写真を撮影しました。

今回共有した過去の星景写真の中でも、特に印象に残っている一枚です。

2018年8月6日に大汝峰の山頂標柱と天の川を撮影した星景写真
大汝峰の山頂標柱と天の川。2018年8月6日20:26頃、Canon EOS 6D/15秒/ISO3200。F値と焦点距離は未確認。

大汝峰では山頂標柱を前景にした構図が魅力

写真には、大汝峰の山頂標柱が2本写っています。

その上には天の川が広がり、地上の標柱と夜空を一緒に撮影することができました。

星景写真では、地上の主役となるものがあると写真の印象が変わります。

この写真では標柱によって撮影場所が伝わり、白山の山頂で星空を眺めている雰囲気を表現できたと思っています。

一方、ここは室堂から離れた高山帯です。

星空撮影のために暗い山道を歩き、標高の高い山頂へ向かう行動には大きな危険が伴います。

過去の作品として紹介していますが、夜間に大汝峰へ向かう撮影計画を推奨するものではありません。

撮影スポット⑤|白山山頂付近の池と天の川【2018年8月】

白山には、山頂周辺に複数の火口湖があります。

私は2018年8月、山頂付近の池と天の川を組み合わせた写真を撮影しました。

山の稜線や標柱、山小屋を前景にした写真とは異なり、水面のある風景には独特の魅力があります。

池と天の川を一つの画角に収める

2018年8月7日に白山山頂付近の池と天の川を撮影した星景写真
山頂付近の池と天の川。2018年8月7日23:02頃、Canon EOS 6D/20秒/ISO3200。池の正式名称・F値・焦点距離は未確認。

写真には天の川と、手前の池の水面が写っています。

水面には光点も見えますが、個々の光点が何による反射かまでは確定していません。

星空と水面を一緒に撮ると、山の稜線を中心にした写真とは違う奥行きを感じられます。

今回の写真は、私が白山で撮影した星景写真の中でも印象深い作品です。

なお、撮影した池が翠ヶ池・紺屋ヶ池などのどれに当たるかは、画像とEXIFだけでは確定できませんでした。そのため、正式名称は記載していません。

池周辺は夜間の足元に特に注意

山頂付近の池には、岩場や段差のある場所があります。

日中でも足元に注意が必要な場所ですが、夜間には地形が見えにくくなります。

星空撮影のために池の縁へ近づいたり、登山道を外れたりする行動は危険です。

過去の撮影写真として紹介していますが、暗い時間帯に池へ向かうことをおすすめするものではありません。

白山の星空撮影で実際に使用したカメラ設定|Canon EOS 6DのEXIFを比較

ここからは、2018年の撮影写真に残っていたEXIF情報を紹介します。

使用したカメラはCanon EOS 6Dです。

一部の写真はLightroomで現像・編集していますが、元画像に残っていた撮影情報を確認しました。

被写体F値シャッターISO焦点距離
室堂の山小屋と天の川F2.010秒320024mm
室堂の窓枠越しの星空F2.010秒320024mm
御前峰の山頂標柱不明10秒3200不明
御前峰から見た室堂不明15秒3200不明
大汝峰の標柱と天の川不明15秒3200不明
山頂付近の池と天の川不明20秒3200不明

上記は実際の撮影設定であり、すべてのカメラに推奨する固定設定ではありません。

写真によってF値や焦点距離が不明なのは、元画像のEXIFに有効な値が残っていなかったためです。推測して補ってはいません。

ISO3200を使用した理由

2018年に撮影した星景写真では、ISO3200を使ったものが多くありました。

星空は暗いため、ISO感度を上げることで星や天の川を写しやすくなります。

ただし、ISO感度を上げすぎるとノイズが増える場合があります。

そのため、使用するカメラの高感度性能や、レンズの明るさ、現地の空の状態に合わせて調整する必要があります。

シャッタースピードは10〜20秒を使用

今回確認した2018年の主な星景写真では、10秒、15秒、20秒の露光を使用していました。

シャッターを長く開けば暗い星空を写しやすくなりますが、地球の自転によって星が線状に写りやすくなります。

そのため、焦点距離やカメラの画素数、許容する星の流れを考えて設定する必要があります。

私が使用した撮影設定は、天の川撮影の設定方法を解説した記事でも詳しく紹介しています。

天の川の撮り方|ISO・F値・シャッタースピードの設定を実写で解説

白山の星空撮影は14mmと24mmのどちらがよい?

星景写真では、レンズの焦点距離によって写真の構図が変わります。

私は星空撮影で広角レンズを使用することが多く、14mmと24mmではどちらがよいかを考えて撮影しています。

焦点距離特徴向いている構図
14mm広い範囲を写しやすいテント場全体と星空、広い山並み
24mm前景を比較的大きく写しやすい山小屋・山頂標柱・稜線と天の川

※同じセンサーサイズで比較した一般的な画角の違いです。

14mmなら広い空と山を入れやすい

14mmの超広角レンズなら、空の広がりと周囲の山並みを一緒に収めやすくなります。

南竜ヶ馬場のように広いテント場や山並みがある場所では、風景全体を入れたいときに向いています。

24mmなら地上の被写体を強調しやすい

2018年の室堂では、24mm・F2.0で天の川を撮影していました。

山小屋の建物を画面の下側に配置し、その上に天の川を入れる構図です。

24mmは14mmより画角が狭い分、建物などの前景を比較的大きく見せやすい特徴があります。

ただし、どちらの焦点距離がよいかは、撮影する天の川の位置や地上の被写体との距離によって変わります。

白山で天の川を撮影するなら月齢を確認する

星空撮影では、月齢も重要です。

私は天の川を撮影するとき、できるだけ月明かりの影響が少ない時間帯を選ぶようにしています。

今回の南竜ヶ馬場での撮影日は2026年10月11日でした。

国立天文台によると、2026年10月11日0時50分は新月です。

そのため、今回の撮影日は月明かりが少ない条件でした。

ただし、新月だから必ず天の川がきれいに撮影できるとは限りません。

雲の量、透明度、天の川の位置、周囲の人工光なども影響します。

また、満月に近い日でも月が沈んだ後などに星空を撮影できる場合があります。

月齢だけでなく、月の出・月の入り、月の高度まで確認しておくと撮影計画を立てやすくなります。

国立天文台|月の満ち欠けを確認する

星空撮影時の寒さは?秋の南竜ヶ馬場で使用した防寒着

2026年10月11日の南竜ヶ馬場では、夕方から夜にかけて星空撮影を行いました。

山では歩いている間は体が温まりますが、撮影中は同じ場所に長時間立ち止まることがあります。

そのため、登山中とは違う防寒装備が必要です。

今回は、モンベルのライトアルパイン ダウンパンツを使用しました。

白山の星空撮影時に実際に使用したモンベルのライトアルパイン ダウンパンツ
実際に星空撮影時に使用したライトアルパイン ダウンパンツ。今回の秋の白山では脚を温かく保つことができました。

今回の撮影では、このダウンパンツのおかげで脚を温かく保ちながら撮影することができました。

夜はそのまま就寝時にも使用し、モンベルの#2シュラフやダウンシューズなどと組み合わせて眠りました。

なお、ダウンシューズは就寝時のみ使用し、星空撮影時には使っていません。

秋の高山では、星空撮影に夢中になって体を冷やさないようにすることが大切です。

モンベル ライトアルパイン ダウンパンツ Men’sを見る

テント泊の服装や就寝時の装備については、別記事で実際の写真を使って紹介しています。

市ノ瀬駐車場でも満天の星空が見られた

2026年10月10日、白山に登る前夜には、市ノ瀬駐車場でも星空を撮影しました。

21時05分ごろに到着すると、空にはたくさんの星が見えていました。

駐車場には多くの車がありましたが、思わずカメラを取り出して撮影しました。

2026年10月10日夜に市ノ瀬駐車場から撮影した満天の星空
2026年10月10日、市ノ瀬駐車場で撮影した星空。登山前夜からたくさんの星を見ることができました。

山の上とは違う景色ですが、駐車場でも空の状態がよいと多くの星を見ることができると感じました。

ただし、駐車場は車が出入りする場所です。星空撮影の際も通行の妨げにならない位置を選び、ライトや三脚の扱いに注意する必要があります。

白山の星空撮影で注意したいこと

白山で星空を撮影する際は、写真の美しさよりも安全を優先することが大切です。

私自身、以前白山の山頂付近で撮影していた際、大きな雲が近づき、周囲が真っ白になった経験があります。

最初は遠くにあった雲が次第に大きくなり、最後には周囲の景色が見えなくなりました。

そのとき、大自然の雄大さと山の怖さを同時に感じました。

星空がきれいに見えていても、山の天候が急変することはあります。

  • 登山前に天気・風・気温を確認する
  • 夜間に危険な岩場や池の周辺へ近づかない
  • 登山道や指定区域の外へ立ち入らない
  • 高山植物を踏みつけない場所で撮影する
  • 三脚やライトがほかの登山者の迷惑にならないようにする
  • 防寒着・ヘッドライト・予備電源を持つ
  • 天候悪化時は撮影を中止する
  • 宿泊場所周辺など、安全を確保できる場所での撮影を基本にする

環境省は、白山国立公園の利用マナーで夜間登山を避けるよう注意喚起しています。

この記事では過去の星空撮影写真を紹介していますが、暗い時間帯に山頂や池を訪れることを推奨するものではありません。

環境省|白山国立公園の利用上のマナー

白山の星空撮影でよくある質問

Q. 白山では天の川を撮影できますか?

できます。私は2018年8月に室堂・御前峰・大汝峰・山頂付近の池で、2026年10月には南竜ヶ馬場で天の川を含む星景写真を撮影しました。

ただし、天の川の見え方は季節や時間帯、天候、月明かりによって変わります。

Q. 白山で星空を撮影するなら室堂と南竜ヶ馬場のどちらがよいですか?

山小屋や御前峰を前景にしたいなら室堂、テントや山荘、秋の低木を組み合わせたいなら南竜ヶ馬場が魅力的です。

どちらも撮影経験がありますが、宿泊場所周辺で安全に撮影できる範囲を優先することが重要です。

Q. 御前峰と大汝峰では違う星空写真が撮れますか?

私が撮影した2018年の写真では、御前峰では山頂標柱と眼下の室堂、大汝峰では標柱と天の川を組み合わせた写真を残すことができました。

ただし、いずれも高山帯であり、夜間移動を伴う撮影を安易に推奨するものではありません。

Q. 白山の池と天の川を撮影できますか?

私は2018年8月に、山頂付近の池と天の川を同じ画角で撮影しました。

ただし、正確な池の名前は未確認です。夜間に岩場や池へ近づくことは危険なため、撮影経験の紹介と現地への夜間アクセスの推奨は区別しています。

Q. 天の川の撮影にはどんなカメラ設定が必要ですか?

使用するカメラやレンズによって変わります。

私の2018年の室堂の写真では、Canon EOS 6D・24mm・F2.0・10秒・ISO3200という設定を使用しました。

設定をそのまま真似するのではなく、空の明るさや星の流れ方、レンズの焦点距離に合わせて調整してください。

まとめ|白山の星空は地上の景色との組み合わせが魅力

今回、私がこれまでに撮影した白山の星景写真を振り返り、5つの撮影場所を紹介しました。

2018年8月には、白山室堂の山小屋、御前峰、大汝峰、山頂付近の池などで撮影しました。

そして2026年10月には、南竜ヶ馬場でテントや山荘、紅葉と天の川を組み合わせた写真を撮影しました。

同じ白山でも、前景にする被写体が違うと写真の印象が大きく変わります。

私が星景写真で大切にしたいのは、星空だけでなく、その山でしか撮影できない風景を一緒に残すことです。

これからも登山と星空撮影を楽しみながら、実際に撮影した写真や設定をNight Sky Hikingで紹介していきたいと思います。

安全と自然環境への配慮を最優先に、山で見る星空の魅力を楽しんでいきたいですね。

あわせて読みたい関連記事

参考にした公式情報

※撮影設定は2018年に使用したCanon EOS 6Dの元画像EXIFに基づきます。2018年の写真と2026年の写真は別の日の撮影記録です。撮影地点・池名・焦点距離などで未確認の事項は推測していません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました