迫間不動尊から登る各務原アルプス|金比羅山・明王山・迫間山 初心者向け周回コース

金華山

岐阜県各務原市の北に連なる「各務原アルプス」。今回はその中でも人気の登山口・迫間不動尊(はさまふどうそん)から、金比羅山・明王山・迫間山の3座を巡る周回コースを実際に歩いてきました。駐車場情報からコースの様子、休憩ポイントまで、現地で撮った写真とあわせて詳しくご紹介します。

📋 コース概要

距離約6.1km(周回)
標準タイム約2時間45分〜3時間(休憩込み)
累積標高差上り約600m/下り約600m
難易度初心者向け(危険箇所は少ないが、石段の登りでやや体力を使う)
駐車場迫間不動尊駐車場(無料・約70台)

※上記は一般的な初心者ペースの目安です。筆者の実際の行動時間は後半で紹介します。

迫間不動尊コースのルート地図と標高グラフ
実際に歩いたGPSログをもとに作成したコース図。番号は下の標高グラフの位置と対応しています。

そもそも各務原アルプスとは

各務原アルプスは、岐阜県各務原市の北部に連なる標高350m級の丘陵地帯の通称です。東西に長く伸びる稜線は各務原市・関市・岐阜市の境界にもなっていて、関市側からは「関南アルプス」とも呼ばれます。標高こそ低いものの、アップダウンが連続する稜線歩きが楽しめることから、日帰りで本格的な縦走気分を味わえる山域として人気が高まっています。今回紹介する迫間不動尊からの周回は、その中でも特に登山口へのアクセスがよく、初めての方にも歩きやすいコースです。

駐車場・アクセス情報

ふどうの森駐車場 朝7時の様子
朝7時の迫間不動尊駐車場。この日は奥に1台停まっているだけでした。

迫間不動尊の駐車場(通称「ふどうの森駐車場」)は無料で約70台駐車できます。東海北陸自動車道・関ICから車で約15分というアクセスの良さも魅力です。朝7時の到着時点では、奥に1台停まっているだけでとても空いていました。週末や紅葉シーズンは混み合うようなので、余裕を持って早めの到着がおすすめです。

迫間不動尊駐車場の看板
駐車場入口の看板。

🚻 トイレについて(要確認)

この日、駐車場のトイレは閉まっていました。ただし駐車場から歩いて3分ほどの迫間不動尊にもトイレがあり、そちらは利用できました。時間帯や季節で状況が変わる可能性があるので、心配な方は出発前にコンビニ等で済ませておくと安心です。

駐車場のトイレ、閉まっていた
駐車場のトイレ。この日はシャッターが閉まっていました。

迫間不動尊へ(スタート〜約10分)

駐車場から歩いて3分ほどで迫間不動尊に到着します。8世紀ごろの創建と伝わる古い信仰の場で、「美濃三不動」の一つに数えられる由緒あるお寺です。境内には自販機や滝もあり、登山口としてだけでなくちょっとした参拝スポットとしても楽しめます。この日は朝早い時間帯だったからか、境内も登山道も人の気配がなく、静かな空気の中を歩くことができました。

迫間不動尊へ向かう道とトイレ
駐車場から迫間不動尊へ向かう道。途中にトイレがあります。
迫間不動尊への階段
迫間不動尊へと続く階段。
迫間不動尊の自販機
境内の自販機。ここで飲み物を調達しておくのも手です。
迫間不動尊の滝
境内に流れる滝。夏でもひんやりとした空気が漂います。

迫間山(迫間城跡)への石段

ここから迫間山の山頂を目指す石段が始まります。中世に迫間城があったとされる山で、山頂部は今も城跡として残っています。段数は100段を優に超え、傾斜も急なので、序盤ながらしっかり息が上がるポイントです。

この日は早朝いちばんに歩いたためか、登山道には蜘蛛の巣がいくつも張っていて、この日最初の登山者だったのかもしれないと感じました。まだ蝉の声も残る季節でしたが、朝の空気はひんやりとして涼しく、虫は多いものの汗ばむほどではなく、早朝出発にして正解でした。

迫間山への石段登山口
迫間山への石段登山口。
あと100段の看板
「あと100段」の看板。ここからが正念場です。
迫間山への石段
石段はこんな雰囲気で続きます。
迫間城跡
迫間山山頂の迫間城跡。

石段を登りきると、途中「八方山」という小さなピークも通過します。展望はあまりありませんが、静かな通過点として一息つくのにちょうど良い場所です。

八方山頂上の看板
八方山の山頂看板。眺望はほぼありません。

💡表記について:このあたりは看板ごとに呼び方が微妙に違うことがあります。「八方山」は近くに祀られている八方不動に由来すると思われる名称で、現地の看板表記に従っています。また後述する「猿啄城跡(さるばみじょうあと)」は地元で「城山」とも呼ばれており、地図やサイトによって表記が揺れるので、迷ったら現在地の看板を優先して進むのが確実です。

明王山(標高380m)- 今回のハイライト

八方山を過ぎると分岐が現れ、明王山方面へ舗装されたアスファルト道を進みます。木々の間からのぼる最後の登山道を抜けると、視界が一気に開けます。

明王山へ向かう舗装道
明王山へ向かう舗装されたアスファルト道。ここまで来ればあと少しです。
明王山山頂への最後の登り
山頂への最後の登り。
明王山からの景観
明王山からの眺め。濃尾平野が一望できます。

明王山は各務原アルプスの中でも屈指の展望ポイントです。晴れた日は濃尾平野から名古屋方面のビル群まで見渡せます。ベンチも設置されているので、ここで休憩や軽食をとるのがおすすめです。

明王山山頂の様子
明王山山頂の様子。
明王山山頂の看板
明王山、標高380mの山頂看板。
明王山山頂の全体の様子、ベンチあり
山頂は広く、ベンチも複数設置されています。

⛰️ 体力に余裕があれば:猿啄城跡(城山)まで足を延ばす

明王山から少し足を延ばすと、猿啄城跡(通称「城山」、標高265m)という展望スポットがあります。往復で1時間弱かかりますが、風通しがよく、東方面には鳩吹山や木曽川、遠くには御嶽山まで見渡せる絶景ポイントです。今回のコースの標準コースタイムには含めていないので、時間と体力に余裕がある方向けのオプションとしてどうぞ。

猿啄城跡展望台からの東方面の景観
猿啄城跡展望台からの東方面の景観。鳩吹山・木曽川、遠くに御嶽山も見えました。
猿啄城跡展望台
猿啄城跡の展望台。

明王山から金毘羅山へ

明王山から金毘羅山へは短い区間で、アップダウンはあるものの歩きやすい登山道です。

明王山から金毘羅山への登山道
明王山から金毘羅山への登山道。
金毘羅山山頂の様子
金毘羅山(標高383m)山頂の様子。各務原アルプスの最高地点です。
金毘羅山山頂の看板
金毘羅山山頂の看板。

下山

金毘羅山からは「こんぴら道」を下り、迫間不動尊登山口を経て駐車場へ戻ります。下山時には駐車場に多くの車が停まっていて、朝の静けさとの違いに驚きました。

下山のこんぴら道
下山に使った「こんぴら道」。
迫間不動尊から金毘羅山への登山口
迫間不動尊側の金毘羅山登山口。
下山後、車が増えた駐車場
下山後の駐車場。朝とは違い多くの車が停まっていました。
駐車場付近の水場
駐車場付近の水場。

タイムスケジュールの目安

初心者ペースの場合の目安スケジュールです(8:00出発の場合)。

時刻ポイント
8:00迫間不動尊駐車場 出発
8:10迫間不動尊(参拝・水分補給)
8:45迫間山(迫間城跡)
9:20明王山(休憩15分、絶景ポイント)
9:45金毘羅山
10:45迫間不動尊駐車場 ゴール

※筆者は今回、猿啄城跡往復を含めて2時間9分・6.2km・累積標高+514mでした(健脚ペース)。初めて歩く方はこの表のように余裕を持った計画をおすすめします。実際の活動日記(YAMAP)はこちら

持ち物・行く前に知っておきたいこと

  • 朝いちばんに歩くと蜘蛛の巣が顔にかかりやすいので、ストックや軍手があると快適です
  • 標高は低めですが、夏場は蝉の声や虫が多く、早朝出発が涼しく歩けておすすめです
  • 駐車場のトイレは開いていないこともあるため、事前に済ませておくと安心です
  • 迫間不動尊の自販機以外に補給できる場所は少ないので、飲み物は多めに持参してください

まとめ

迫間不動尊を起点に金比羅山・明王山・迫間山を巡る今回のコースは、駐車場から登山口まで近く、危険な岩場もほとんどないため、各務原アルプスの入門コースとして自信を持っておすすめできます。石段の登りだけは体力を使いますが、その先に待つ明王山からの展望は、疲れを忘れさせてくれるだけの価値がありました。時間と体力に余裕がある日は、猿啄城跡まで足を延ばしてみるのもおすすめです。標高は低くても、稜線を渡り歩く楽しさと歴史的な見どころが詰まった、何度でも歩きたくなる山域でした。

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参考リンク

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