※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。私が実際に使用してきたレンズと撮影経験を中心に、一部は対応する現行製品も紹介しています。
「星景写真を撮るなら、14mm・24mm・35mmのどれがいい?」
天の川を撮影しようとすると、レンズの明るさと同じくらい迷うのが焦点距離ではないでしょうか。
私は長く山で星景写真を撮ってきて、14mm・24mm・35mmを実際に使ってきました。
結論からいうと、3本にはかなりはっきりした違いがあります。
- 14mm|天の川だけでなく、山・池・雪面・空まで広く入れたい
- 24mm|天の川と山をバランスよく撮りたい
- 35mm|天の川や山を大きく見せ、必要な部分を切り取りたい
私自身、山岳星景で1本だけ選ぶなら24mmが最も使いやすいと感じています。
ただし、14mmでなければ収まらない風景もありますし、35mmだからこそ天の川や山に迫力を出せる場面もあります。
この記事では、御嶽山・笠ヶ岳・南アルプス・双六岳などで実際に撮影した写真とEXIFを使いながら、14mm・24mm・35mmの違いを比較します。
- 結論|14mm・24mm・35mmは「何を大きく見せたいか」で選ぶ
- 14mm・24mm・35mmの比較はフルサイズ基準
- 14mm|天の川と山岳風景をできるだけ広く入れたい
- 24mm|私が山岳星景で最も使いやすいと感じる焦点距離
- 35mm|天の川や山を大きく切り取りたい
- F1.4とF2.8では何が違う?
- 星景レンズは画面の隅の星まで確認する
- 星景写真は単焦点とズームのどちらがいい?
- 登山ではレンズの画質だけでなく重量も考える
- 結局14mm・24mm・35mmのどれを選ぶ?
- レンズを決める前に「天の川がどこに出るか」も確認する
- 肉眼で見える天の川と写真に写る天の川は違う
- 星景写真レンズのよくある質問
- まとめ|私は24mmを軸に、14mmと35mmを構図で使い分ける
結論|14mm・24mm・35mmは「何を大きく見せたいか」で選ぶ
まずは、実際に私が撮影した3枚を見比べてみてください。



※3枚は同じ場所・同じ日時・同じ条件で撮影した比較ではありません。そのため、レンズの画質を直接比較するテストではなく、私が実際に各焦点距離をどのような構図で使っているかを見る実写例として掲載しています。
| 比較 | 14mm | 24mm | 35mm |
|---|---|---|---|
| 写る範囲 | 非常に広い | 広い | 狭め |
| 天の川の見え方 | 小さく広く入る | 大きさと風景のバランスがよい | 大きく見せやすい |
| 山の存在感 | 小さくなりやすい | 出しやすい | 大きく出しやすい |
| 前景の入れやすさ | ◎ | ◎ | △ |
| 狭い場所での構図 | ◎ | ○ | △ |
| 星の流れの目立ちにくさ | ◎ | ○ | △ |
| 天の川アーチ | ◎ | ○ | パノラマ向き |
| 山+天の川 | ○ | ◎ | ○ |
| 天の川を大きく見せる | △ | ○ | ◎ |
| 最初の1本 | ○ | ◎ | △ |
| 私の主な使い方 | 広大な山岳星景 | 山岳星景全般 | 山・天の川の切り取り |
「星空をどれだけ広く入れるか」ではなく、「写真の中で何を大きく見せたいのか」まで考えると、焦点距離を選びやすくなります。
14mm・24mm・35mmの比較はフルサイズ基準
この記事の14mm・24mm・35mmは、フルサイズのCanon EOS 6Dで撮影した画角を基準にしています。
APS-Cカメラの場合は、同じ焦点距離でも写る範囲が狭くなります。
例えば14mmでも、APS-Cではフルサイズの14mmほど広くは写りません。
レンズを選ぶときは焦点距離の数字だけではなく、自分のカメラがフルサイズかAPS-Cかも確認してください。
14mm|天の川と山岳風景をできるだけ広く入れたい
14mmの一番の魅力は、やはり圧倒的な広さです。
天の川だけでなく、山、池、雪面、テントなどの前景まで一枚に入れたいときに使いやすい焦点距離です。
特に山では、撮影位置を自由に後ろへ下げられないことがあります。
テント場、山頂、岩場など撮影できる位置が限られる場合でも、14mmなら広い範囲を写しやすくなります。

14mmのメリット
- 大きな山岳風景と星空をまとめやすい
- 前景から空まで広く入れられる
- 狭い撮影場所でも構図を作りやすい
- 長い焦点距離より星の移動が画面上で目立ちにくい
- 天の川アーチなど広い空を表現しやすい
14mmの弱点|天の川も山も小さくなりやすい
一方で、広く写るということは、同じ位置から撮れば天の川や山が画面の中で小さくなるということでもあります。
前景が少ない場所では、空間が広くなりすぎて構図が間延びして見えることもあります。
私は14mmを「とにかく星空を広く写すレンズ」というより、その場所の広さそのものを写真に入れたいときのレンズとして使っています。
私が使っているSAMYANG XP 14mm F2.4
14mmでは、私はSAMYANG XP 14mm F2.4を使用しています。
私が使っているのはCanon EFマウント用です。山岳風景を大きく入れたい星景撮影では、24mmとは違う役割があります。
私が14mmの星景撮影で使用しているレンズ
SAMYANG XP 14mm F2.4|Canon EF
天の川と山岳風景をできるだけ広く一枚に入れたいときに使用しています。
SAMYANG XP 14mm F2.4をAmazonで確認する
※私が使用しているのはCanon EFマウント用です。購入前に必ず対応マウントを確認してください。
24mm|私が山岳星景で最も使いやすいと感じる焦点距離
14mm・24mm・35mmの中で、私が山岳星景に1本だけ持っていくなら24mmを選ぶことが多いです。
理由は、14mmほど広くなりすぎず、35mmほど構図が限定されないからです。
天の川にも存在感を持たせながら、山やテントなどの前景も一緒に写しやすく感じています。

14mmより天の川を大きく、35mmより風景を広く残せる
24mmは、私にとって14mmと35mmの中間というだけではありません。
「山と天の川の両方を主役にしやすい」ことが大きなメリットです。
例えば笠ヶ岳では、テント泊装備の軽量化も考え、撮りたい構図をあらかじめ24mmで想定してレンズを1本に絞りました。

24mmなら広大な空だけでなく、「この山と天の川を一緒に撮りたい」という意図を構図へ反映しやすいと感じています。
F1.4を使えばシャッタースピードを短くできる
私が使っている24mmはSIGMA 24mm F1.4 Artです。
過去の実写には、24mm・F1.4・6秒・ISO3200で撮影したデータも残っています。
F1.4まで開けられると、F2.8より多くの光を取り込めるため、ISOやシャッタースピードの選択肢が増えます。
星をできるだけ点として止めたいときには、この明るさが特に役立ちます。
私が長年使っているのはCanon EF用の旧SIGMA 24mm F1.4 Art
私がCanon EOS 6Dと組み合わせて長年使用しているのは、SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art・Canon EFマウント用です。
一眼レフ用の旧モデルですが、現在も私の星景撮影で使用しています。
私が実際に使用している24mm
SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art|Canon EF
Canon EOS 6Dと組み合わせ、長年星景撮影で使用してきたレンズです。
Canon EF用 SIGMA 24mm F1.4 ArtをAmazonで確認する
※旧モデルのため、在庫や販売状態は変わる可能性があります。
Sony Eマウントなら24mm F1.4 DG DN | Art
Sonyのフルサイズミラーレスを使っている場合は、ミラーレス用のSIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art・Sony Eマウントがあります。
私がEOS 6Dで使っているDG HSMとは別設計の製品です。
Sonyフルサイズミラーレス用24mm
SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art|Sony E
Sony E用 SIGMA 24mm F1.4 DG DN ArtをAmazonで確認する
※同じ24mm F1.4 ArtでもDG HSMとDG DNでは対応マウントが異なります。購入前に必ず使用カメラのマウントを確認してください。
35mm|天の川や山を大きく切り取りたい
35mmは、星景写真では14mmや24mmほど定番の「超広角」ではありません。
しかし私は、35mmにも明確な役割があると感じています。
空全体を見せるのではなく、天の川や山を大きく見せたいときです。

35mmは「何を入れるか」より「何を切るか」を考える
14mmでは周囲の風景まで簡単に入ります。
35mmは反対に画角が狭いため、撮影場所と天の川の位置関係をよく考える必要があります。
しかし構図が決まると、不要な空間を減らし、天の川や山そのものを大きく印象的に見せることができます。
私はSIGMA Artの35mmも星景撮影で使用しています。
南アルプスを撮影した作例では、35mm・F1.6・6秒・ISO3200で撮影しています。
焦点距離が長くなるほど星の移動が目立ちやすくなるため、35mmでは14mmや24mm以上にシャッタースピードを意識します。
※14mm・24mm・35mmの作例は撮影日・場所・空の条件・F値が異なります。20秒・15秒・6秒という差が焦点距離だけによって生じたという意味ではありません。
F1.4とF2.8では何が違う?
星景写真では、焦点距離と同じくらいレンズの明るさも重要です。
F1.4はF2.8より多くの光を取り込めます。
そのため、同じ明るさの写真を狙う場合でも、シャッタースピードを短くしたりISOを抑えたりする選択肢が増えます。
特に24mmや35mmのように、14mmより星の流れが気になりやすい焦点距離では、明るい単焦点レンズのメリットを感じます。
ただし、私は「F1.4のレンズなら必ずF1.4で撮る」とは考えていません。
撮影後は画像を拡大し、中央だけでなく画面の隅の星像まで見て、必要なら少し絞ります。
F値・ISO・シャッタースピードの具体的な決め方は、こちらの記事で実際のEXIFを使って詳しくまとめています。
星景レンズは画面の隅の星まで確認する
一般的な昼間の風景では気になりにくくても、星を撮るとレンズの特徴が分かりやすく出ます。
星は小さな点なので、画面の中央ではきれいでも、隅では星が伸びたり崩れたりすることがあります。
私は星景撮影のあと、写真全体を見るだけでなく、画面の四隅まで拡大します。
特に開放付近で撮る場合は、
- 星が点として写っているか
- 画面の隅だけ大きく崩れていないか
- ピントそのものがずれていないか
を確認します。
スペックだけで「星景向き」と判断するより、実際に星を撮って確認することが大切です。
星景写真は単焦点とズームのどちらがいい?
ズームレンズのメリットは、撮影場所を動かずに画角を変えられることです。
山頂や岩場など立ち位置が限られる場所では、大きなメリットがあります。
一方、私は天の川を主目的に山へ行く場合、F1.4などの明るい単焦点レンズを使うことが多いです。
暗い場所で星を点として止めるために、明るさを優先したいからです。
ただし、「単焦点だから正解」「ズームだから星景に向かない」ということではありません。
画角変更の自由度を取るか、レンズの明るさを優先するかで考えると選びやすいと思います。
登山ではレンズの画質だけでなく重量も考える
車の近くで星景撮影をする場合と、テント泊で山へ持っていく場合では、レンズ選びの条件が変わります。
私が使っているSAMYANG XP 14mm F2.4は約791g、旧SIGMA 24mm F1.4 Artは約665gあります。
レンズを1本増やせば、その分だけザックは重くなります。
さらに星景撮影では、カメラ本体、三脚、予備バッテリー、レンズヒーターなども加わります。
そのため最近は、「使うかもしれないから全部持つ」のではなく、撮りたい構図を事前に決め、必要な焦点距離だけを持っていくことを意識しています。
実際、笠ヶ岳では24mm一本に絞り、撮影装備を軽くしました。
テント・ザック・カメラ・レンズ・三脚を含めた実際の装備重量はこちらでまとめています。
結局14mm・24mm・35mmのどれを選ぶ?
私なら、撮りたい写真によって次のように選びます。
山・池・テント・空まで広く入れたいなら14mm
山岳風景全体を見せたい、狭い場所から広い空を撮りたい、天の川アーチを撮りたい。
こうした場合は14mmが使いやすいです。
最初の1本・山と天の川のバランスなら24mm
14mmでは天の川が小さすぎる。でも35mmでは狭すぎる。
そんな場面で24mmは非常に使いやすく、私が山岳星景で最も使用頻度の高い焦点距離です。
天の川や山を大きく見せたいなら35mm
空全体よりも、天の川の濃い部分や特定の山を大きく見せたい場合は35mmが面白くなります。
構図を作る難しさは増えますが、その分14mmとはまったく違う星景写真になります。
迷ったときの私の選び方
広大な山岳星景を撮りたい → 14mm
山と天の川をバランスよく撮りたい → 24mm
レンズを決める前に「天の川がどこに出るか」も確認する
35mmのように画角が狭くなるほど、天の川と山の位置関係が重要になります。
私は撮影前に、天の川が何時にどの方角へ来るのかを確認し、地図と組み合わせて構図を考えています。
14mmなら多少位置がずれても広く入れられますが、35mmでは「天の川が山のどちら側へ来るか」で写真そのものが変わります。
月別の時間・方角と、私が実際に撮影前に確認している方法はこちらです。
肉眼で見える天の川と写真に写る天の川は違う
レンズ選びをすると、どうしても「どれだけ濃く天の川を写せるか」に目が向きます。
ただ、私はまず肉眼で空を見て、その夜に自分が感じた山と星空を写真に残すことを大切にしています。
肉眼での天の川の見え方と、カメラで撮影した天の川の違いはこちらの記事で詳しく紹介しています。
星景写真レンズのよくある質問
星景写真で最初の1本なら何mmがおすすめですか?
フルサイズで14mm・24mm・35mmから選ぶなら、私は24mmが最も使いやすいと感じています。天の川をある程度大きく写しながら、山や前景も十分に残せるからです。
14mmは広すぎませんか?
天の川だけを大きく見せたい場合は広すぎると感じることがあります。一方、山岳風景、池、雪面、テント場などを含めた広い星景では14mmの広さが大きな武器になります。
24mm一本だけでも天の川は撮れますか?
撮れます。実際、私は笠ヶ岳で撮りたい構図を24mmと決め、24mm一本だけを持っていきました。山と天の川をバランスよく撮るなら非常に使いやすい焦点距離です。
35mmでも星景写真は撮れますか?
撮れます。画角は狭くなりますが、その分天の川や山を大きく見せられます。星の流れが目立ちやすくなるため、私はシャッタースピードを特に意識します。
F2.8のレンズでも天の川は撮れますか?
撮影できます。この記事の14mm・24mm・35mmにもF2.8前後で撮影した実例があります。F1.4ならさらにシャッタースピードやISOの選択肢が増えますが、F2.8でも空の条件と設定を調整すれば天の川を撮影できます。
APS-Cなら14mm・24mm・35mmは同じ画角になりますか?
なりません。この記事はフルサイズのCanon EOS 6Dで撮影した比較です。APS-Cでは同じ焦点距離でも写る範囲が狭くなるため、購入前に自分のカメラのセンサーサイズも確認してください。
20mmは星景写真に使えますか?
20mmも使いやすい焦点距離です。14mmより天の川を大きく、24mmより広く写せる中間的な位置になります。ただしこの記事では、私が実際に山岳星景で使ってきた14mm・24mm・35mmに絞って比較しています。
単焦点とズームならどちらがおすすめですか?
私は天の川を主目的にする場合、F1.4など明るい単焦点を使うことが多いです。一方、撮影位置を変えられない山ではズームの画角調整も便利です。明るさを優先するか、構図の自由度を優先するかで選ぶとよいと思います。
まとめ|私は24mmを軸に、14mmと35mmを構図で使い分ける
星景写真のレンズは、単純に「広角なほどよい」わけではありません。
私が実際に14mm・24mm・35mmを使ってきた中では、役割は次のように分かれています。
- 14mm|山・池・雪面・空など、その場所の広さを一枚に収める
- 24mm|天の川と山をバランスよく見せる
- 35mm|天の川や山を大きく切り取り、主題を強くする
もし私が山岳星景用に1本だけ持っていくなら、最も使いやすいと感じているのは24mmです。
ただし、御嶽山の三ノ池のように広い風景を一枚に収めたいなら14mm、南アルプスのように山と天の川を大きく見せたいなら35mmを選びます。
「何mmが一番優れているか」ではなく、「その夜に何を一番見せたいか」で焦点距離を選ぶ。
それが、実際に山で3つの焦点距離を使ってきて感じているレンズの選び方です。
この記事で紹介した星景用レンズ
広い山岳風景を撮りたい方
SAMYANG XP 14mm F2.4をAmazonで確認する
Canon EOS一眼レフで私と同じ24mmを使いたい方
SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art・Canon EFを確認する
Sony Eマウントのフルサイズミラーレスを使っている方






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