天の川はいつ見れる?月別の時間・方角を実写で解説【1月〜12月】

星空・星景写真

「天の川はいつ見れる?」

「何月の、何時ごろ、どの方角を見ればいい?」

星空を見に行こうと思ったとき、まず気になるのがこの3つではないでしょうか。

結論からいうと、天の川そのものは夏だけに見えるものではありません。

ただ、写真でよく見る濃くはっきりした天の川、特に銀河中心付近を見やすい季節と時間帯があります。

そして、ここがとても重要なのですが、私は星景写真を撮りに行くとき、単純に「7月だから南」「3月だから明け方」とは考えていません。

同じ月でも、日付・時間・撮影場所によって天の川の位置は変わるからです。

そのため、撮影前には国立天文台の「今日のほしぞら」で天の川の位置を確認します。

さらに月の位置や満ち欠け、星座、惑星などを確認し、地図で山の位置を見ながら「この時間なら山の右側から天の川が立ち上がりそう」「もう少し待てば稜線の上に来そう」と構図を考えています。

これまで北アルプス・南アルプス・八ヶ岳など、さまざまな山で星空と天の川を撮影してきました。

この記事では、一般的な月別の目安だけではなく、実際に山で星景写真を撮ってきた経験から、天の川を見る・撮るために私が何を確認しているのかまで紹介します。

雲ノ平から黒部五郎岳方面に広がる濃い天の川
雲ノ平から撮影した天の川。奥には黒部五郎岳が見えます。この夜は天の川が非常に濃く、山の上に大きく広がる姿を撮影できました。
  1. 結論|天の川はいつ見れる?
  2. 天の川は一年中見える?夏と冬では見え方が違う
  3. 1月〜12月|天の川が見える時間と方角の目安
    1. 1月|冬の淡い天の川を楽しむ
    2. 2月|明け方の空を意識し始める
    3. 3月|明け方の天の川アーチを狙える
    4. 4月|深夜から明け方の天の川が見やすくなる
    5. 5月|天の川撮影が本格化する
    6. 6月|濃い天の川を狙いやすいが雲にも注意
    7. 7月|夏の天の川を見やすい季節
    8. 8月|夜の早い時間から狙いやすい
    9. 9月|日没後から濃い天の川を狙う
    10. 10月|濃い中心部は早い時間勝負
    11. 11月|夏の銀河中心から冬の星空へ
    12. 12月|雪山と冬の星空を楽しむ
  4. 今日の天の川は何時・どの方角?私は国立天文台「今日のほしぞら」で確認する
  5. 新月が一番とは限らない|月明かりを星景写真に利用する
    1. 山肌まで写したいなら月明かりが欲しいこともある
    2. 唐松岳で比較|月明かりがある夜・ない夜ではここまで違う
    3. 天の川から少し離れた三日月がある夜も好き
    4. 月と天の川が近いと撮影はかなり難しくなる
  6. 標高が高ければ天の川がきれいに見える、とは限らない
    1. 赤岳山頂でも街明かりの影響を強く感じた
  7. 雲海がある夜は街明かりの影響も変わる
  8. 星景撮影前にSCWで雲量を確認する
  9. YAMAPや山の地図で「天の川の下に何があるか」を確認する
  10. 私が星景撮影前に確認していること
  11. 山小屋やテントの灯りも星景写真の一部になる
  12. 天の川は肉眼ではどう見える?
  13. 天の川はどこで見れる?実際に撮影してきた場所
  14. 天の川を撮影するなら「設定」だけでなく条件を見る
  15. よくある質問
    1. 天の川が一番見やすいのは何月ですか?
    2. 天の川は冬でも見えますか?
    3. 今日の天の川は何時にどの方角に見えますか?
    4. 新月でなければ天の川は見えませんか?
    5. 標高が高ければ天の川はきれいに見えますか?
    6. 天の川は肉眼でも写真のように見えますか?
  16. まとめ|何月・何時と覚えるより「その日の空」を確認しよう

結論|天の川はいつ見れる?

天の川は一年を通して空に存在しています。

ただし、日本から写真でよく見る濃い銀河中心付近を狙うなら、おおむね春の明け方から秋の夜にかけてが分かりやすい時期です。

春は明け方、季節が進むにつれて深夜、夏には夜の早い時間、秋になると日没後へと、狙いやすい時間帯が移っていきます。

月天の川の目安濃い中心部を狙う時間の傾向方角の傾向
1月冬の淡い天の川夜冬の星座とともに空を横切る
2月冬の天の川。月後半は明け方の銀河中心も意識明け方南東の低い空
3月濃い天の川を狙い始めやすい未明〜明け方南東〜南
4月銀河中心が見やすくなる深夜〜明け方南東〜南
5月本格的な撮影シーズン深夜〜明け方南東〜南
6月濃い天の川を狙いやすい夜半前〜明け方南東→南→南西
7月夏の天の川が見やすい夜〜深夜南〜南西
8月比較的早い時間から狙いやすい日没後〜夜南〜南西
9月濃い部分が西側へ傾いていく日没後〜夜前半南西〜西
10月濃い中心部は早い時間・低い位置へ日没後南西〜西の低空
11月夏の濃い中心部は狙いにくい夜冬の天の川が中心
12月冬の天の川夜冬の星座とともに楽しむ

※本州中部を想定した大まかな目安です。実際の位置は日付・時刻・観察地点によって変わります。

この表は、あくまで「最初の目安」です。

実際に見に行く日が決まったら、「○月なら南」と覚えるより、その日の星空を確認する方が確実です。

天の川は一年中見える?夏と冬では見え方が違う

「天の川は夏だけ見える」と思われることがありますが、天の川銀河そのものが夏だけ現れるわけではありません。

私たちは天の川銀河の中にいるため、季節によって銀河のどの方向を見ているかが変わります。

夏に天の川が特に濃く見えるのは、いて座付近の銀河中心方向を見る季節だからです。

星が多く集まった方向なので、十分暗い場所では肉眼でも白っぽい帯として分かりやすく、写真では複雑な濃淡まで写ります。

一方、冬にも天の川はあります。

ただし夏の銀河中心ほど濃くないため、「写真でよく見る迫力のある天の川」をイメージすると、ずいぶん淡く感じます。

木曽駒ヶ岳の雪山と冬の星空
木曽駒ヶ岳で撮影した冬の星空。夏の黒い山肌とは違い、積雪した斜面はわずかな光でも形が浮かび上がります。

冬の星景撮影では、天の川の濃さだけではなく、雪によって山そのものが写りやすくなるという夏とは違った面白さもあります。

1月〜12月|天の川が見える時間と方角の目安

ここからは、1月から12月までの大まかな見え方を紹介します。

同じ月でも月初と月末では条件が変わりますので、実際の撮影時刻は後ほど紹介する「今日のほしぞら」などで確認してください。

1月|冬の淡い天の川を楽しむ

1月の夜は、夏に見られる濃い銀河中心ではなく、冬の淡い天の川を楽しむ時期です。

冬は空気が澄んだ夜もあり、積雪した山と星空を組み合わせると夏とはまったく違う星景写真になります。

2月|明け方の空を意識し始める

2月も夜の主役は冬の星空ですが、季節が進むにつれて、明け方には夏の濃い天の川の中心部を意識できるようになってきます。

早い時期から銀河中心を撮りたい場合は、日の出前の時間帯を調べ始める季節です。

3月|明け方の天の川アーチを狙える

3月になると、未明から明け方にかけて濃い天の川が姿を見せやすくなります。

私は3月に西穂独標から、山々の上に大きく横たわる天の川アーチを撮影しました。

この時期は、時間帯によって天の川が比較的低い位置に大きく伸びるため、複数枚をつないだパノラマ撮影とも相性があります。

3月の西穂独標から撮影した天の川アーチ
3月に西穂独標から撮影した天の川アーチ。春先は未明から明け方にかけて、低い位置に大きく広がる天の川を狙える時間があります。

4月|深夜から明け方の天の川が見やすくなる

4月は3月より早い時間から銀河中心を狙えるようになります。

南東方向から立ち上がった天の川が、時間とともに南側へ移っていきます。

5月|天の川撮影が本格化する

5月になると、濃い天の川を狙える時間がさらに長くなります。

標高の高い山ではまだ雪が残っている場所もあり、残雪した稜線と天の川を一緒に狙えるのもこの時期の魅力です。

6月|濃い天の川を狙いやすいが雲にも注意

6月は夏至に近く夜そのものは短くなりますが、十分に暗くなった時間帯には濃い天の川を狙いやすくなります。

一方で梅雨時期でもあるため、月齢だけではなく雲量の確認が特に重要です。

7月|夏の天の川を見やすい季節

7月は、一般に「天の川の季節」とイメージしやすい時期です。

夜の時間帯に濃い天の川を狙いやすくなり、山へ登った場合にも翌朝まで待たずに撮影できるのがメリットです。

8月|夜の早い時間から狙いやすい

8月は暗くなったあと、比較的早い時間から濃い天の川を楽しみやすい季節です。

夏山登山と星景撮影を組み合わせやすく、テント場や山小屋周辺から星空を狙うにも面白い時期です。

9月|日没後から濃い天の川を狙う

9月になると、濃い銀河中心は夜の早い時間に南西側へ傾いていきます。

春とは反対に、「夜中まで待つ」のではなく、暗くなったら早めに撮影する意識が必要になってきます。

10月|濃い中心部は早い時間勝負

10月になると、夏の濃い天の川は早い時間に西側へ沈んでいきます。

一方で、紅葉と星空を一緒に撮れる季節でもあります。

私は10月上旬の白駒池で、紅葉と星空、条件が合った夜には天の川も撮影しています。

白駒池で実際に撮影した天の川と紅葉はこちらの記事で紹介しています。

11月|夏の銀河中心から冬の星空へ

11月になると、夏の濃い銀河中心を夜に見るのは難しくなり、星空は冬の姿へ変わっていきます。

「天の川=夏の濃い部分」だけを目的にするとシーズン外に感じますが、冬の星座や淡い天の川を含めた星景写真を楽しむことはできます。

12月|雪山と冬の星空を楽しむ

12月も、濃い銀河中心ではなく冬の天の川を楽しむ季節です。

山岳星景では、積雪によって夏とは前景の写り方が大きく変わります。

同じ新月でも、夏の黒い岩山と、冬の雪山では写真の明るさは同じではありません。

今日の天の川は何時・どの方角?私は国立天文台「今日のほしぞら」で確認する

ここまで月別の目安を紹介しましたが、実際に天の川を見に行くなら、私は月別表を暗記するよりその日の星空を確認することをおすすめします。

私が撮影前に必ず使っているのが、国立天文台 暦計算室の「今日のほしぞら」です。

撮影場所・日付・時刻を変えながら、星空の状態を確認できます。

私は天の川だけではなく、月や星座、惑星などの位置も一緒に見ます。

さらに、月齢・月の高度や方位、日の出・日の入り、薄明などを細かく確認したいときは、同じ国立天文台の「こよみの計算」も便利です。

例えば、

  • 22時では山の右側に天の川がある
  • 0時を過ぎると山頂方向へ移動する
  • その時間には月が天の川から離れている
  • 明け方が近づくと薄明が始まる

というところまで確認すれば、現地で闇雲に構図を探さなくても済みます。

「天の川が何時に見えるか」だけではなく、「何時なら自分が撮りたい構図になるか」を考えるのが星景撮影では重要です。

新月が一番とは限らない|月明かりを星景写真に利用する

天の川について調べると、「新月がおすすめ」とよく書かれています。

これは間違いではありません。

天の川そのものをできるだけ濃く見たり、写真にはっきり写したりするなら、月明かりの少ない新月前後は有利です。

ただ、私は星景写真を撮るとき、必ずしも新月だけを狙っているわけではありません。

山肌まで写したいなら月明かりが欲しいこともある

新月の山は、本当に暗くなります。

天の川はきれいに写っても、前景の岩や山肌が真っ黒につぶれてしまうことがあります。

そんなとき、月明かりは邪魔ではなく、山を照らしてくれる自然の光になります。

私の撮影経験では、半月程度の月があっても、月と天の川の位置関係や空の状態によっては、天の川を写真に写すことができます。肉眼で確認できたこともあります。

もちろん、新月に比べれば空が明るくなり、天の川のコントラストは弱くなります。

それでも、天の川を一番濃く写すことだけが星景写真ではありません。

唐松岳で比較|月明かりがある夜・ない夜ではここまで違う

次の2枚は、唐松岳で撮影した写真です。

月明かりがある条件と、月明かりが少ない条件では、天の川だけでなく山の見え方も変わります。

唐松岳で月明かりに照らされた雪山と天の川

月明かりがある唐松岳。天の川のコントラストは弱くなりますが、雪山の稜線や山肌まで見えています。
唐松岳で月明かりが少ない夜の天の川と雪山

月明かりが少ない唐松岳。空が暗くなり天の川は目立ちやすくなる一方、前景の山は暗くなります。

私は、この2つに「どちらが正解」とは考えていません。

天の川そのものを主役にするのか、山の表情まで写したいのか。

それによって、狙いたい月の条件も変わります。

天の川から少し離れた三日月がある夜も好き

個人的に好きなのが、天の川から離れた位置に三日月程度の月がある条件です。

真っ暗な新月とは違い、空にわずかな色が残り、山肌もほんのり浮かび上がります。

天の川だけを主役にした写真とは違い、夜の山の空気まで感じられるような星景になります。

月と天の川が近いと撮影はかなり難しくなる

逆に避けたいのは、明るい月と撮りたい天の川が近い位置にある条件です。

月は非常に明るいため、月に露出を合わせれば星空が暗くなり、天の川に露出を合わせれば月周辺が明るくなりすぎます。

そのため、月齢だけではなく、その時間に月がどこにあるかまで確認しています。

標高が高ければ天の川がきれいに見える、とは限らない

「標高の高い山へ行けば天の川がきれいに見える」と思われることがあります。

もちろん標高は一つの要素です。

しかし実際に各地の山で撮影していると、標高だけでは説明できない違いを何度も感じます。

赤岳山頂でも街明かりの影響を強く感じた

例えば、赤岳山頂から星空を撮影したときです。

標高の高い場所ですが、撮影方向によっては遠くの市街地の光が非常に強く見えました。

赤岳山頂から見た天の川と市街地の光害
赤岳山頂から撮影した星空。標高の高い場所でも、撮影方向によっては市街地の光が空を大きく明るくすることがあります。

山の上だから360度すべて真っ暗、というわけではありません。

北岳で撮影したときにも、方向によって街明かりの影響を強く感じました。

「標高2,500mだから星がきれい」と数字だけで決めるのではなく、撮影したい方向の先にどのような街があるのかまで見ています。

雲海がある夜は街明かりの影響も変わる

山岳星景を撮っていて面白いと感じる条件の一つが、雲海です。

雲海が発生すると、普段とは地上の光の見え方が変わります。

ただし、「雲海が出れば必ず街明かりが消える」という単純なものでもありません。

雲の位置や厚さ、街との位置関係によって、光が遮られているように感じることもあれば、逆に雲が街明かりを拾って明るく感じることもあります。

奥穂高岳側から見たジャンダルムと雲海と天の川
奥穂高岳側からジャンダルム方面を撮影。雲海が広がる夜は、地上光の見え方や空の明るさも普段とは変わります。

奥穂高岳周辺で撮影したときは、赤岳や北岳で感じたほど街明かりの影響が気にならない条件もありました。

標高だけでなく、周囲の地形、都市との距離、撮影方向、さらに雲の状態まで関係してきます。

星景撮影前にSCWで雲量を確認する

星空撮影では、「晴れ」の予報だけを見て出発すると失敗することがあります。

地上では晴れていても上空に薄い雲が広がれば星は見えにくくなりますし、自分が撮影したい方角だけに雲が残ることもあります。

そこで私が撮影計画でよく確認しているのがSCWです。

時間ごとの雲量の変化などを見ながら、撮影できそうな時間帯を考えます。

また、季節や湿度、風、地形などから、「この条件なら雲海が出るかもしれない」と想像することもあります。

ただし、数値予報を見れば未来の雲を完全に当てられるわけではありません。

私はSCWだけで撮影の可否を決めるのではなく、通常の天気予報や直前の状況も合わせて判断しています。

YAMAPや山の地図で「天の川の下に何があるか」を確認する

天の川の位置が分かっても、星景写真の構図はまだ完成しません。

次に考えるのが、その方角にどの山や稜線があるかです。

私はYAMAPや「山と高原地図」などを見ながら、撮影場所から見た周囲の山の位置を確認します。

例えば、「今日のほしぞら」で深夜1時の天の川が南東方向にあると分かったとします。

次に地図で撮影場所から南東方向を見て、そこにどのピークや稜線があるのかを確認します。

すると現地へ行く前から、

  • 山頂の左側から天の川が立ち上がりそう
  • この時間なら主峰と天の川を重ねられそう
  • あと2時間待てば天の川が山頂方向へ移りそう
  • この位置では稜線に隠れそう

といったことをイメージできます。

星景撮影は、現地でカメラを構えてからではなく、撮影前から構図づくりが始まっています。

私が星景撮影前に確認していること

実際に山へ撮影に行く前は、だいたい次のような順番で条件を確認します。

  1. 天の川の位置|その時間にどの方角・高さにあるか
  2. 月の位置と満ち欠け|天の川と重ならないか、前景を照らしてくれるか
  3. 星座・惑星など|構図に入る天体がないか
  4. 山や稜線の位置|天の川とどう重なるか
  5. 雲量|撮影する時間・方角に雲が広がらないか
  6. 湿度・風・季節|雲海などの可能性も考える
  7. 街明かり|撮影方向の先に大きな都市がないか
  8. 積雪・薄明・山小屋・テントなどの光|前景がどのように写りそうか

そして、この条件を全部「完璧」にそろえる必要はないと考えています。

新月でなくてもいい。

街明かりが少しあってもいい。

雲が少しあっても、それが写真の表情になることもあります。

むしろ月や雲、雪、薄明などをうまく利用したことで、自分の好きな一枚になったこともあります。

山小屋やテントの灯りも星景写真の一部になる

星空だけをできるだけ暗く撮りたいなら、人工光は少ない方が有利です。

でも写真全体を考えると、光は必ずしも「邪魔なもの」だけではありません。

山小屋やテントから漏れる灯りは、夜の山に人がいることや、そこで一晩を過ごしている空気まで伝えてくれます。

燕山荘とテント場の灯りと星空
燕山荘とテント場の夜。山小屋やテントの灯りは光源になりますが、星景写真では「山で過ごす夜」を伝える前景にもなります。

新月の真っ暗な夜だけではなく、月、薄明、雪、小屋、テントなど、その夜にある光をどう利用するかまで考えると、星景写真の表現は広がります。

天の川は肉眼ではどう見える?

天の川は写真だけの存在ではなく、条件がよければ肉眼でも見ることができます。

ただし、カメラで撮影して現像した写真のように、鮮やかな色と複雑な模様がそのまま見えるわけではありません。

私が暗い山の中で見ている感覚では、白っぽい雲のような帯が空を横切っているように見えます。

見えやすさには、月明かり、街明かり、雲、空の透明度、目が暗さに慣れているかなどが影響します。

天の川はどこで見れる?実際に撮影してきた場所

天の川を見るために重要なのは、「有名な星空スポットへ行くこと」だけではありません。

その日の月、雲量、街明かり、撮影方向などによって条件は変わります。

それでも、市街地から離れて空が広く開ける場所は候補にしやすくなります。

NightSkyHikeでは、私が実際に訪れたり撮影したりした星空スポットも紹介しています。

天の川を撮影するなら「設定」だけでなく条件を見る

天の川撮影では、ISO感度・F値・シャッタースピードなどのカメラ設定も重要です。

ただし、同じ設定を使えば毎回同じ写真になるわけではありません。

新月と月明かりのある夜では空の明るさが違います。

夏の黒い岩山と雪の積もった冬山でも前景の明るさが違います。

山小屋や街の灯りが近ければ、さらに露出条件は変わります。

そのため私は設定を決める前に、まず「今日はどんな光がある夜なのか」を見るようにしています。

よくある質問

天の川が一番見やすいのは何月ですか?

濃い銀河中心を夜の比較的見やすい時間帯に楽しみたいなら、夏は候補にしやすい季節です。ただし、春は明け方、秋は日没後など、時期によって見える時間が変わります。夏だけしか見られないわけではありません。

天の川は冬でも見えますか?

冬にも天の川はあります。ただし夏に見える銀河中心方向ほど濃くないため、より淡く見えます。雪山など冬ならではの前景を組み合わせた星景撮影も魅力です。

今日の天の川は何時にどの方角に見えますか?

日付・場所・時間によって変わります。私は国立天文台の「今日のほしぞら」で撮影場所と日時を設定し、時間を動かしながら天の川の位置を確認しています。

新月でなければ天の川は見えませんか?

新月でなくても見ることはできます。私自身、半月程度の月がある条件でも天の川を撮影し、肉眼で確認できたことがあります。ただし月が明るくなるほど天の川とのコントラストは低下するため、天の川そのものを濃く見たいなら月明かりの少ない条件が有利です。

標高が高ければ天の川はきれいに見えますか?

標高だけでは決まりません。赤岳や北岳では、高標高でも撮影方向によって街明かりの影響を強く感じました。一方、奥穂高岳周辺では比較的その影響を感じにくい条件もありました。都市との距離、撮影方向、雲の状態なども重要です。

天の川は肉眼でも写真のように見えますか?

肉眼でも確認できますが、カメラで長時間露光し現像した写真ほど鮮やかには見えません。条件のよい暗い場所では、白っぽい雲のような帯として見えることがあります。

まとめ|何月・何時と覚えるより「その日の空」を確認しよう

天の川は、「7月なら南」「新月なら見える」といった一つの条件だけで決まりません。

私は星景写真を撮るとき、天の川だけではなく、月、山、雲、街明かり、雲海、雪、薄明などを組み合わせて撮影場所と時間を決めています。

まずはこの記事の月別表で大まかな季節を知り、実際に見に行く日が決まったら、国立天文台「今日のほしぞら」でその日の天の川の位置を確認してみてください。

そして天の川だけではなく、月や山、雲、雪、季節の風景まで一緒に見てみると、「今日はこの場所から、こんな星空が見えるかもしれない」と考える楽しみが増えていきます。

NightSkyHikeでは、私が実際に歩いた山や撮影した星空をもとに、星景撮影と登山の情報を紹介しています。

撮影地を探している方は、阿智村、高ボッチ高原、千畳敷カール、白駒池、大台ヶ原の記事も参考にしてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました