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「御在所岳に初めて登るなら、どのルートがいい?」「中道の地蔵岩やキレットを見たいけれど、今も通れるの?」
三重県と滋賀県の県境にある御在所岳(標高1,212m)には、武平峠、中道、裏道、表道、一ノ谷新道など、特徴の違う登山ルートがあります。距離だけで選ぶと、予想以上に急な岩場に出会うこともある山です。
私は過去に中道を登り、2026年8月2日には鎌ヶ岳と御在所岳を登山。さらに11月1日には武平峠から登り、中道を下山しました。そこで感じたのは、同じ御在所岳でも、選ぶ登山道によって山の印象が大きく変わることです。
この記事では、実際に歩いた武平峠・中道の体験と、登山地図・公式情報をもとに確認したその他のコースを区別しながら、登山初心者にも分かりやすく比較します。
写真とGPX記録を詳しく見たい方は、先に公開した2026年11月の御在所岳登山記録(武平峠から登り、中道で下山)もご覧ください。この記事ではルートの選び方を中心に解説します。

- 【結論】御在所岳の登山ルートは目的に合わせて選ぼう
- 御在所岳の主要5コースを比較|距離・時間・難易度
- ① 武平峠コース|初めての御在所岳に選びやすい短距離ルート
- ② 裏道コース|渓谷・藤内小屋・藤内壁を楽しむ
- ③ 中道コース|地蔵岩・キレットが有名。ただし現在は利用を避ける
- ④ 表道コース|距離は短いが急登に注意
- ⑤ 一ノ谷新道|急な尾根を歩く登山経験者向け
- 登山初心者ならロープウェイ+山上散策も選択肢
- 実際に登って感じた、ルート選びで見落としやすい3つのこと
- 武平峠から登る場合のモデルスケジュール
- 御在所岳の季節別の注意点|夏・秋・冬で装備を変える
- 御在所岳登山のよくある質問
- まとめ|初めての御在所岳は「短いけれど岩場のある山」と考える
【結論】御在所岳の登山ルートは目的に合わせて選ぼう
- 短い時間で山頂を目指したい:武平峠コース。鎌ヶ岳を眺められ、往復約2時間30分がモデルタイム。
- 渓谷や巨岩を楽しみたい:裏道コース。藤内小屋・藤内壁が特徴。歩行時間が長く、渡渉や岩の多い区間もある。
- 急登を含む登山に慣れている:表道や一ノ谷新道も候補。ただし距離が短い=簡単ではない。
- 岩場の奇景を見たい:中道には地蔵岩・キレットがあるが、現在は公式が他の登山道への迂回を求めている。
- 登山より山頂の景色を楽しみたい:ロープウェイで山上公園へ上がり、徒歩か観光リフトで山頂へ。
【2026年11月4日確認・重要】菰野町は、中登山道のおばれ岩付近に崩落の危険があるため、ほかの登山道の利用を求めています。この先で中道の魅力も紹介しますが、現時点で歩くことを勧めるものではありません。菰野町公式のお知らせと御在所ロープウエイの登山道案内を登山直前に確認してください。
御在所岳の主要5コースを比較|距離・時間・難易度
| コース | 参考歩行時間 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 武平峠 | 往復2時間29分/約3.4km | 比較的短く、鎌ヶ岳の展望がよい。岩場・ザレ場あり |
| 裏道 | 往復約5時間/約6.4km | 谷沿いに藤内小屋・藤内壁。渡渉や巨岩あり |
| 中道 | 往復約5時間/約5.2km | 地蔵岩・キレット。現在は別ルート利用の公式案内あり |
| 表道 | 往復約2時間40分/約2.8km | 短いが急斜面・木の根・岩場が続く |
| 一ノ谷新道 | 裏道と組み合わせた周回例で5時間55分 | 急な尾根道。登山経験者向け |
参考:YAMAP 武平峠往復/裏道の参考コース/中道の参考コース/表道の参考コース/一ノ谷新道の参考周回コース
初めての御在所岳なら「距離」だけでなく、岩場の技術的な難しさ、標高差、帰りのルート、駐車場までの移動も含めて判断しましょう。
① 武平峠コース|初めての御在所岳に選びやすい短距離ルート

私が短時間で御在所岳らしい登山を味わいたい人にすすめるのが、武平峠コースです。武平トンネル付近の登山口から峠へ登り、尾根沿いに御在所岳の山頂を目指します。
YAMAPの武平峠往復モデルコースは3.4km・累積上り433m・標準歩行2時間29分。山頂で昼食や写真撮影を楽しむ場合は、休憩も含めて3〜4時間程度を計画しておくと落ち着いて行動できます。
2026年11月1日に歩いた際は、登山道から鎌ヶ岳がくっきり見え、紅葉した山肌との組み合わせが印象的でした。紅葉期の日曜にもかかわらず、登りで出会った登山者は5組ほど。山頂のにぎわいとは対照的でした。
駐車場の満車状況や、実際に登ったときの装備、途中からしか記録できなかったGPSログについては、11月1日の実踏レポートに写真付きでまとめています。

注意したいのは、短いコース=平坦な散歩道ではないこと。岩の段差や滑りやすいザレ場があり、特に下りでは足元をよく確認する必要があります。雨の直後や強風、凍結時は難易度が上がります。
② 裏道コース|渓谷・藤内小屋・藤内壁を楽しむ
裏道は、谷沿いを歩いて藤内小屋、国見峠方面を経て山頂へ向かうコースです。沢や大きな岩、迫力のある藤内壁など、武平峠とは違った山の表情を楽しめます。
参考コースの往復歩行時間は約5時間、距離は約6.4km。武平峠より距離・行動時間とも長くなります。初級者向けとして紹介されることがありますが、沢の渡渉や岩の多い区間があり、普通の遊歩道ではありません。天候や増水、登山道の状況にも注意が必要です。

私は今回この裏道を歩いていないため、ここは現地での実測レビューではなく、登山地図と公開されているルート情報をもとに紹介しています。中道の代替ルートとして考える場合も、十分な歩行時間と装備を確保しましょう。
③ 中道コース|地蔵岩・キレットが有名。ただし現在は利用を避ける

中道(中登山道)は、御在所岳のガイドブックや写真でよく登場する定番の登山道です。二つの大岩が寄りかかるような「おばれ岩」、落ちそうで落ちないように見える「地蔵岩」、岩の切れ込みを通過する「キレット」など、見どころが続きます。
地蔵岩はその独特の姿から「落ちない岩」として親しまれ、受験の願掛けで見に行きたいという人もいます。岩場が多く、ロープウェイを近くに見ながら歩けるのも、このコースならではの魅力です。
地蔵岩|「落ちそうで落ちない」奇岩

写真で見ると不思議なバランスですが、実物を見たときの印象はさらに強烈です。ただし、地蔵岩を見に行くために現在の中道を利用することは勧めません。
おばれ岩|崩落の危険が案内されている場所

おばれ岩は大きな花崗岩が寄りかかるように見える中道の名所です。ただし、菰野町が崩落の危険を公表しています。写真は見どころの紹介であり、現地への立入りや中道の通行を促すものではありません。
私は約10年前に中道を登り、2026年11月1日には中道を下りました。今回もっとも高度感を感じたのはキレット。梯子や鎖のある岩場もあり、登ってくる人とのすれ違いで何度も足を止めました。岩場の待ち時間は、地図上の標準コースタイムには表れにくい負担だと実感しました。

ただし現在、中道はおすすめできません。菰野町はおばれ岩付近の崩落危険を公表し、ほかの登山道の利用を要請しています。実際に歩いている人がいたことやピンクテープ・立入禁止表示があったことは、安全が確認されたことを意味しません。中道の写真はあくまで過去の実踏記録として掲載しています。
④ 表道コース|距離は短いが急登に注意
表道は鈴鹿スカイライン側の登山口から御在所岳へ向かう登山道です。距離は比較的短い一方、急な斜面や岩、木の根が現れます。ルート別推定では往復約2時間40分ですが、歩行時間の短さだけで初心者向けと判断しない方がよいコースです。
私は表道を今回歩いていないので、実際の足場や当日の通行状況までは確認できていません。選ぶ際は最新の地図と登山記録で急斜面・登山口へのアクセスを確認してください。
⑤ 一ノ谷新道|急な尾根を歩く登山経験者向け
一ノ谷新道は、急な尾根道を通る登山ルートです。山と溪谷オンラインでは、一ノ谷新道を登り、裏道で下る周回例を歩行5時間55分・約8.8kmとしています。これは一ノ谷新道の単純往復の時間ではありません。

こちらも私の今回の実踏コースには含まれません。登山経験が少ない人が、近道のつもりで選ぶことはおすすめしません。岩場や急斜面を含むコースを歩き慣れている人が、地図を確認して計画する選択肢です。
登山初心者ならロープウェイ+山上散策も選択肢
山頂からの景色を楽しみたいけれど、岩場や急な登山道は不安という場合は、御在所ロープウエイで山上公園駅まで上がる方法があります。ロープウェイは通常片道約15分。公式案内では山上公園駅から御在所岳山頂まで徒歩約30分、または観光リフト利用という選択肢があります。

ただし、山上も標高1,000m以上の高所。街中より寒く、天気が急変することもあります。歩きやすい靴と防寒着を持参し、当日の運行状況、最終便、混雑状況を確認しましょう。なお、ロープウェイ下山を使う場合は登山口に止めた車へどう戻るかも事前に考える必要があります。
実際に登って感じた、ルート選びで見落としやすい3つのこと
1. 駐車場が満車なら、登山開始時間も変わる

2026年11月1日の日曜日、中道登山口周辺の駐車場はほぼ満車。武平峠駐車場も満車で、私は徒歩約10分手前の駐車スペースを利用しました。紅葉のピーク時は、登山口までの移動時間を含めて行程を考える必要があります。
路肩に車があっても駐車が認められているとは限りません。駐車禁止表示や道路管理者の指示に従い、道路上への安易な駐車は避けましょう。2026年秋の交通規制・駐車場公式案内も参考になります。
2. 登りと下りを変えるなら、車に戻る時間も計算する
私が11月1日に歩いたのは「武平峠から登り、中道で下山」という行程です。中道から下りた後は鈴鹿スカイライン沿いを歩いて武平峠側の駐車場所へ戻り、道路の登り返しだけで約40分かかりました。登山道での所要時間だけを見ると、こうした移動を見落としがちです。
現在は中道の代替利用が必要ですが、どのルートを組み合わせる場合でも、出発地と下山地の位置関係を必ず確認しましょう。初めてなら同じ登山口へ戻る往復コースの方が、帰着までの計画を立てやすいと感じます。
3. 登山地図は電波があるうちにダウンロード
今回、武平峠付近で携帯電話の電波が入らず、YAMAPの地図をすぐに開けませんでした。鎌ヶ岳が見える地点まで登ってから、ようやくGPS記録を開始しています。そのため11月1日のGPXは登りの一部が欠けた不完全なログになりました。
登山アプリは便利ですが、通信圏外で地図を確認できるよう事前に保存し、出発前に開けるか確認しておきましょう。紙の地図やモバイルバッテリーも含め、道迷いへの備えは重要です。
武平峠から登る場合のモデルスケジュール
| 時刻 | 行程 |
|---|---|
| 8:30 | 武平トンネル付近の駐車場着・準備 |
| 8:45 | 登山口から出発 |
| 10:15頃 | 御在所岳山頂・景色を楽しむ |
| 10:30〜11:15 | おにぎり・休憩・写真撮影 |
| 11:15 | 武平峠へ下山開始 |
| 12:30〜13:00頃 | 駐車場に帰着 |
食事や写真撮影も楽しむなら、山頂での滞在時間を十分に取るのがおすすめです。ただし、下山時間が遅くならないよう日没までの余裕を確保してください。
御在所岳の季節別の注意点|夏・秋・冬で装備を変える
私は2026年8月2日と11月1日に御在所岳へ登りました。8月には鎌ヶ岳も合わせて歩き、11月は紅葉した山肌を楽しみました。同じ山でも気温、日差し、風、必要な水分量は変わります。
11月1日は駐車場到着時の気温が約12℃。登りでは黒のモンベル「ウィックロン」長袖Tシャツを着て、山頂近くからマムートの薄手ソフトシェルを羽織りました。予備のモンベル「シャミース」は使いませんでしたが、曇天や停滞が増えた場合に備えた装備です。
速乾性とにおいの少なさの点で、私が特に気に入っているのがウィックロンです。ユニクロなどの速乾Tシャツと着比べた個人的な経験では、汗の乾きやすさとにおいにくさに大きな違いを感じています。モンベル WIC.ロングスリーブTをAmazonで見る
11月の山行では、岩場を含む道でスポルティバのボルダーエックス ミッド GTX(17E)を履きました。御在所岳は岩や段差の多い山なので、滑りにくさだけに頼るのではなく、靴底の状態と足の置き方も意識したいところです。スポルティバ ボルダーエックス ミッド GTXをAmazonで見る
また、国道477号(旧鈴鹿スカイライン)は例年12月中旬から翌年3月頃まで冬季閉鎖となります。冬は夏・秋とは違う装備と判断が必要です。御在所ロープウエイ公式Q&Aで最新のアクセス情報を確認してください。
御在所岳登山のよくある質問
Q. 初心者にいちばんおすすめの登山ルートは?
自分の足で山頂を目指し、なおかつ歩行距離を抑えたいなら武平峠コースが候補です。ただし岩場やザレ場があるため、登山靴・雨具・防寒着を用意しましょう。登山経験がなく岩場に不安があるならロープウェイ+山上散策も有力です。
Q. 中道登山道は現在通れますか?
2026年11月4日の確認時点で、菰野町はおばれ岩付近の崩落危険を公表し、ほかの登山道を利用するよう案内しています。通行者を見かけても安全が確認されたとは判断しないでください。最新の公式案内に従いましょう。
Q. 地蔵岩やキレットを見られるコースは?
どちらも中道の名所です。地蔵岩は「落ちそうで落ちない」と呼ばれる独特の形、キレットは高度感のある岩場で知られます。ただし現在は中道以外の登山道を選ぶよう、公式に案内されています。
Q. 登山したあと、下りだけロープウェイにできますか?
山上からロープウェイで下りることはできますが、運行中であること、最終便に間に合うことが前提です。武平峠など別の場所へ車を止めた場合、ロープウェイ山麓駅から車まで戻る方法を別に計画する必要があります。
Q. 紅葉シーズンの駐車場は何時なら空いていますか?
確実に駐車できる時刻はありません。私が2026年11月1日に訪れた際は武平峠駐車場も満車でした。早めの到着を心がけつつ、駐車できない場合の代替計画を用意してください。路上駐車は避けましょう。
まとめ|初めての御在所岳は「短いけれど岩場のある山」と考える
御在所岳は、登山ルートによって魅力も負担も大きく変わります。短時間で鎌ヶ岳の展望を楽しめる武平峠、渓谷を歩く裏道、急な尾根が続く表道・一ノ谷新道。中道には魅力的な奇岩がありますが、現在の公式案内に従って利用を避ける必要があります。
私自身、8月と11月に歩いて、夏と秋の景色の違いや、駐車場の混雑、ルートごとの登山者の数に驚きました。初めての人こそ、山頂までの時間だけでなく、登山口への移動、下山方法、天候、装備を含めて計画してみてください。
実際に武平峠から登り中道で下山した2026年11月1日の記録は、御在所岳登山|武平峠から中道へ!紅葉・駐車場・キレットを実録で公開しています。駐車場の写真、GPSログ、当日の服装や登山靴のレビューも紹介しています。※こちらは過去の実踏記録であり、現在の中道の通行を推奨するものではありません。
※この記事の通行情報は2026年11月4日に確認したものです。登山道・道路・駐車場・ロープウェイの状況は変わるため、当日の最新情報を優先してください。


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