星景写真の三脚は軽量・安定性どっち?SIRUI2本を登山で実使用比較

登山装備

※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。三脚の使用感は、私が実際に登山・テント泊・星景撮影で使ってきた経験をもとに記載しています。

「星景写真には、軽い三脚と安定した三脚のどちらがいいのか?」

登山で星を撮ろうとすると、この問題はかなり悩みます。

三脚は重い方が安定しやすい一方、その重量はすべて自分で山の上まで背負わなければならないからです。

私は現在、山行や撮りたい構図によって主に次の2つを使い分けています。

  • SIRUI AM-223L+AT-10:約910g
  • SIRUI T-1205X+G-20KX:約1,180g
結論からいうと、私は「軽い方」「重い方」のどちらか一方を正解だとは考えていません。

荷物を軽くしたい山行や、チングルマ・紅葉などを手前に入れたローアングル撮影ならAM-223L+AT-10。

目線に近い高さから撮りたいときや、風のある夜に安定性を重視するならT-1205X+G-20KXを選びます。

この記事では、スペック表だけでは分かりにくい「実際に山へ背負っていったときの違い」を中心に比較します。

  1. 結論|星景写真の三脚は「軽さ」と「安定性」を山行で使い分ける
  2. 星景写真で三脚が必要な理由
  3. AM-223L+AT-10|軽量化とローアングルを優先するとき
    1. 約270gでも登山では軽さを感じる
    2. 低いことが弱点ではなく、ローアングルでは強みになる
    3. 笠ヶ岳では24mm一本+軽量三脚を選んだ
  4. T-1205X+G-20KX|高さと安定性を優先するとき
    1. 風がある夜はT-1205X+G-20KXの安定感を感じる
    2. 目線に近い高さから撮影できるのもメリット
    3. 実際に長年使っているT-1205X
  5. G-20KX雲台|構図決めや固定に大きな不満はない
  6. 脚のロックは設置後に確認する
  7. 約270gの差に意味はある?|テント泊では積み重ねで効いてくる
  8. 星景写真ではローアングルと高さのどちらが必要か考える
    1. 低い三脚が向く構図
    2. 高さのある三脚が向く構図
  9. 星景写真の三脚は軽いほどいい?
  10. 三脚と一緒にレンズの重量も考える
  11. 星景写真の三脚でよくある質問
    1. 1kg以下の三脚でも天の川は撮れますか?
    2. 軽い三脚と重い三脚ではどちらがおすすめですか?
    3. AM-223Lは低すぎませんか?
    4. 風が強いときはどちらを使いますか?
    5. AT-10とG-20KXでは操作性に差がありますか?
    6. 星景写真ではセンターポールを伸ばしても大丈夫ですか?
    7. テント泊に三脚を持っていく価値はありますか?
  12. まとめ|私は「軽さ」ではなく撮りたい構図と山行で選ぶ
    1. この記事で紹介した三脚

結論|星景写真の三脚は「軽さ」と「安定性」を山行で使い分ける

比較AM-223L+AT-10T-1205X+G-20KX
重量の目安約910g約1,180g
重量差約270g軽い約270g重い
背負ったとき軽さを実感するAMより重量を感じる
高さ低い。目線の高さで撮りたいときは不便高さを確保しやすい
ローアングル◎ 高山植物や紅葉を前景に使いやすい○
風への安定感○◎ 明確に安定感を感じる
雲台の操作性特に不満なしAMとの大きな差は感じない
私が選ぶ場面軽量化・低い構図高さ・安定性重視
実使用例笠ヶ岳など涸沢など

一番分かりやすい差は約270gの重量差ですが、私が実際に使っていて感じる違いは重量だけではありません。

撮影位置の高さと、風があるときの安心感がかなり違います。

逆に、雲台そのものについては、AT-10とG-20KXで構図決めや固定のしやすさに大きな差は感じていません。

星景写真で三脚が必要な理由

天の川を撮影するとき、私は10〜15秒前後を一つのスタート地点にし、条件によってさらに短くしたり長くしたりします。

数秒以上シャッターを開けるため、手持ちではカメラを固定できません。

そこで三脚が必要になります。

ただし、三脚に載せれば何でも同じというわけでもありません。

山では、

  • 風
  • 不安定な地面
  • 岩場
  • 撮影位置の高さ
  • カメラとレンズの重量

などを考える必要があります。

その一方で、三脚自体を何時間も背負って登るため、安定性だけを追求して重くしすぎるのも負担になります。

私にとって登山用の星景三脚は、「一番頑丈な三脚」ではなく、その山行で必要な安定性を確保しながら、どこまで軽くできるかで考える装備です。

AM-223L+AT-10|軽量化とローアングルを優先するとき

荷物を軽くしたいときに使っているのが、SIRUI AM-223L+AT-10です。

私の装備では約910g。

T-1205X+G-20KXより約270g軽く、ザックに入れて歩くとその差は実感できます。

約270gでも登山では軽さを感じる

270gだけを見ると、「それほど大きな差ではない」と感じるかもしれません。

しかしテント泊の軽量化は、一つの道具だけで何kgも減らすというより、

  • ザックで約1kg
  • テントで数百g
  • マットで数百g
  • 三脚で約270g
  • 交換レンズを減らす
  • 調理器具を持たない

という積み重ねです。

実際、笠ヶ岳では装備全体を見直し、涸沢の装備と比べて約4kg軽くできました。

低いことが弱点ではなく、ローアングルでは強みになる

AM-223L+AT-10は高さが低いため、目線に近い位置から立ったまま構図を決めたいときには不便です。

私も「もう少し高い位置から撮りたい」と感じることがあります。

しかし、星景写真では低いことが逆にメリットになる場面もあります。

例えば、

  • チングルマ
  • 紅葉
  • 岩
  • テント
  • 雪面

などを手前に大きく入れたいときです。

カメラを低い位置まで下げることで、前景を大きく見せ、その向こうに山と星空を配置できます。

チングルマや紅葉などを前景にした星景では、AM-223Lの低さはむしろ使いやすいと感じています。

「背の低い三脚=性能不足」ではなく、狙っている構図によっては低いこと自体が長所になります。

笠ヶ岳では24mm一本+軽量三脚を選んだ

笠ヶ岳では、テント場から笠ヶ岳と天の川を24mmで撮る構図をあらかじめ考えていました。

そのため交換レンズを減らし、SIGMA 24mm F1.4一本に絞り、三脚もAM-223L+AT-10を選びました。

撮影機材全体を軽くするために、三脚だけでなく「何を撮るのか」を先に決めることも重要だと感じています。

軽量化を優先するときに使っている三脚|SIRUI AM-223L+AT-10

テント泊の重量を抑えたいときや、低い位置から前景を入れて撮影するときに使用しています。

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※販売状況やセット内容は変わる可能性があります。購入時は商品内容を確認してください。

T-1205X+G-20KX|高さと安定性を優先するとき

一方、現在も使っているもう一つの組み合わせが、SIRUI T-1205X+G-20KXです。

私の装備では約1,180gあります。

星景撮影で使用しているSIRUI T-1205XとG-20KX雲台
現在使っているSIRUI T-1205X+G-20KX。AM-223L+AT-10より重くなりますが、高さと風への安定感を重視したいときに使っています。

風がある夜はT-1205X+G-20KXの安定感を感じる

2本を使い比べて一番分かりやすい違いは、風があるときの安定感です。

私の体感では、T-1205X+G-20KXの方が安心感があります。

星景写真は長秒露光になるため、撮影中にカメラがわずかに動くだけでも写真へ影響します。

特に山では、昼間は穏やかでも夜になって風が強くなることがあります。

そうした条件で撮影を優先するなら、約270g重くなってもT-1205X+G-20KXを選ぶ意味があります。

強風時は三脚の性能だけで解決しようとしないことも重要です。
転倒や滑落の危険がある場所では撮影を続けず、自分自身と機材の安全を優先します。

目線に近い高さから撮影できるのもメリット

AM-223Lを使っていると、ときどき目線に近い高さから撮りたい場面があります。

そうしたときはT-1205Xの方が構図を作りやすく感じます。

高さがあると、

  • 手前の岩や植物をかわす
  • 少し高い位置から山並みを見る
  • 立った状態で構図を確認する

といったことがしやすくなります。

星空だけを見ると低い三脚でも撮れますが、前景まで含めた星景写真では「カメラをどの高さに置くか」も構図の一部です。

実際に長年使っているT-1205X

長年使用しているSIRUI T-1205Xの型番表示
三脚本体のT-1205X。現在も星景撮影で使用しています。

登山用品や撮影機材は、新しい製品が出るたびに買い替える必要はないと私は考えています。

T-1205Xも長く使っていますが、現在の撮影でも役割があります。

私の場合は、軽量化だけを追うのではなく、重くても残したい装備と、軽くして問題ない装備を分けるようになりました。

高さ・安定性を重視するときに使っている三脚|SIRUI T-1205X

私はG-20KX雲台と組み合わせて使用しています。

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※リンク先はT-1205X三脚です。私が使用しているG-20KX雲台とは別商品です。販売状況も変わる可能性があります。

G-20KX雲台|構図決めや固定に大きな不満はない

SIRUI G-20KX自由雲台のクイックリリースプレートと操作ノブ
T-1205Xと組み合わせて使っているG-20KX。星景撮影でも構図決めや固定に大きな不満はありません。

三脚を比べるとき、雲台の違いも気になると思います。

私はAM-223LではAT-10、T-1205XではG-20KXを使っています。

ただ、実際に星景撮影で使っていて、構図を決める・カメラを固定するという部分で、2つに大きな使いやすさの差は感じていません。

私が明確に差を感じているのは、雲台そのものよりも、

  • 三脚全体の重量
  • 撮影できる高さ
  • 風があるときの安定感

です。

そのためこの記事では、「自由雲台だから星景向き」「AT-10だから不利」といった単純な比較はしません。

私の場合はどちらも実際の星景撮影で使えています。

脚のロックは設置後に確認する

SIRUI T-1205Xの脚部ツイストロック
T-1205Xの脚部ロック。暗い場所では、脚を伸ばしたあとに各部が確実に固定されているか確認します。

夜の撮影では、昼間なら簡単に見える部分も確認しにくくなります。

私は三脚を設置したあと、

  • 脚が確実に開いているか
  • 各段のロックが締まっているか
  • 地面が安定しているか
  • カメラが確実に雲台へ固定されているか

を確認します。

特に斜面や岩の上では、三脚そのもののスペックより設置場所が安定していることの方が重要です。

約270gの差に意味はある?|テント泊では積み重ねで効いてくる

AM-223L+AT-10とT-1205X+G-20KXの差は約270gです。

三脚だけ見れば、それほど大きな差ではありません。

しかし登山では、この270gが他の装備と積み重なります。

例えば私が笠ヶ岳で行った軽量化では、

  • ザックを軽量化
  • 1人用テントへ変更
  • 軽いマットを選択
  • レンズを24mm一本に限定
  • AM-223L+AT-10を選択
  • クッカー・バーナー・ガスを持たない

と複数の装備を見直しました。

その結果、秋の涸沢装備と比べて約4kgの差になりました。

登山の軽量化は、数百gの選択を積み重ねることで大きな差になります。

だから私は「270gしか違わない」とは考えません。

一方で、風がある夜の安定性や撮影位置の高さが必要なら、その270gを背負う価値もあります。

星景写真ではローアングルと高さのどちらが必要か考える

三脚を選ぶ前に考えておきたいのが、どんな高さから撮りたいのかです。

低い三脚が向く構図

  • チングルマを大きく前景に入れる
  • 紅葉越しに山と星空を撮る
  • 雪面を大きく見せる
  • テントを手前に大きく入れる
  • 岩を前景として使う

こうした撮影では、AM-223Lの低さが活きます。

高さのある三脚が向く構図

  • 前景の障害物をかわしたい
  • 目線に近い高さから撮りたい
  • 山並みを少し高い位置から見せたい
  • 構図を頻繁に変えたい

このような場面ではT-1205Xの方が使いやすく感じます。

つまり、「星景写真だからこの高さ」という正解はありません。

何を前景にして、どこから山と星を見せたいかによって必要な高さが変わります。

星景写真の三脚は軽いほどいい?

登山では軽い三脚が魅力的ですが、私は軽ければ軽いほど良いとは考えていません。

三脚はカメラを固定するための道具です。

軽量化した結果、必要な条件で安定して撮れなくなれば意味がありません。

私は、

  • カメラとレンズの重量
  • その日の風
  • 撮影場所
  • 必要な高さ
  • 山行全体の荷物

を見て選びます。

テント場周辺でローアングル主体ならAM-223L+AT-10。

風への安心感や高さを取りたいならT-1205X+G-20KX。

これが現在の私の使い分けです。

三脚と一緒にレンズの重量も考える

星景撮影の重量を考えるとき、三脚だけで判断すると全体像を見誤ります。

私が使っている機材では、

  • Canon EOS 6D:約755g
  • SIGMA 24mm F1.4 Art:約665g
  • SAMYANG XP 14mm F2.4:約791g

あります。

そこへ三脚が約910gまたは約1,180g加わります。

さらにレリーズ、予備バッテリー、レンズヒーターなども必要です。

そのため私は、三脚だけを軽くするより、レンズを何本持っていくかまで含めて撮影装備全体を考えるようにしています。

星景写真の三脚でよくある質問

1kg以下の三脚でも天の川は撮れますか?

撮影できます。私は約910gのAM-223L+AT-10を実際に山へ持っていき、星景撮影に使用しています。

ただし、風・カメラ重量・地面・必要な高さなどによって条件は変わります。

軽い三脚と重い三脚ではどちらがおすすめですか?

登山では一律に決められません。

私は軽量化とローアングルを重視するときはAM-223L+AT-10、高さや風への安定感を重視するときはT-1205X+G-20KXを使っています。

AM-223Lは低すぎませんか?

目線に近い高さから撮りたいときには低いと感じます。

一方、チングルマや紅葉などを前景に大きく入れるローアングルでは、その低さがむしろ便利です。

風が強いときはどちらを使いますか?

私の体感では、T-1205X+G-20KXの方が安定感があります。

ただし危険を感じるほど風が強い場合は、三脚の種類にかかわらず撮影を続けない判断も必要です。

AT-10とG-20KXでは操作性に差がありますか?

私が星景撮影で使っている範囲では、構図決めや固定のしやすさに大きな差は感じていません。

私が実感している主な差は、三脚全体の高さ・重量・風への安定感です。

星景写真ではセンターポールを伸ばしても大丈夫ですか?

必要な高さを得るための選択肢にはなりますが、私は風などの条件も確認します。

高さを出すほど設置条件の影響を受けやすくなるため、撮影後は画像を拡大し、星が意図せずぶれていないか確認することが重要です。

テント泊に三脚を持っていく価値はありますか?

星景写真を目的にするなら、私には必要な装備です。

ただし撮影しない山行なら、その重量を背負う必要はありません。

「持っていくかどうか」も含め、山行の目的から決めるのがよいと思います。

まとめ|私は「軽さ」ではなく撮りたい構図と山行で選ぶ

星景写真の三脚を選ぶとき、「重い三脚の方が安定する」「登山なら軽い方がよい」という2つの考え方があります。

どちらも間違いではありません。

私が実際に2本を使い分けて感じているのは、三脚の正解は山行と撮りたい構図によって変わるということです。

こんな撮影なら私が選ぶ三脚
荷物をできるだけ軽くしたいAM-223L+AT-10
チングルマ・紅葉をローアングルで入れたいAM-223L+AT-10
目線に近い高さから撮りたいT-1205X+G-20KX
風への安定感を優先したいT-1205X+G-20KX
テント泊装備全体を軽くしたいAM-223L+AT-10
撮影そのものを優先したいT-1205X+G-20KX

AM-223L+AT-10は、低いことが弱点になる場面もあります。

しかし、高山植物や紅葉を前景にした星景では、その低さが長所になります。

T-1205X+G-20KXは約270g重くなりますが、私は風のある夜に安定感を感じます。

そして雲台については、どちらも構図決めや固定で大きな不満はありません。

私が三脚を選ぶ基準は「一番軽いか」でも「一番頑丈か」でもありません。
その山で何を撮りたいかを決め、その構図に必要な高さと安定性を残したうえで、できるだけ軽くすることです。

この記事で紹介した三脚

軽量化・ローアングルを優先するなら|SIRUI AM-223L+AT-10

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高さ・安定性を優先するときに私が使用|SIRUI T-1205X

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※T-1205Xのリンクは三脚本体です。私が組み合わせているG-20KX雲台は別商品です。販売状況・商品内容は購入前に確認してください。

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