各務原アルプスの中央部にある向山・須衛山・岩坂山。
明王山や各務原権現山と比べると情報が少なく、実際に登ろうとすると、
- どこに車を停めればいい?
- 登山口は分かりやすい?
- 向山見晴台は景色がいい?
- 向前山まで寄り道する価値はある?
- 須衛山・岩坂山まで行くとどれくらい大変?
- 岩坂峠から下山できる?
- 周回後の道路歩きは安全?
といった疑問が出てきます。
私は2026年9月27日に、各務原アルプス中央部を実際に歩きました。
この日は駐車スペースから出発し、向山、向山見晴台、向前山への寄り道、須衛山、岩坂山、岩坂峠を経由。その後は岩坂トンネル方面へ下山し、一般道を歩いて駐車場所まで戻っています。
この記事では、そのときの写真と実体験をもとに、駐車場所・登山口・展望・難易度・迷いやすい場所・下山後の道路歩きまで詳しく紹介します。
- 結論|向山の展望は良いが、3座周回は「初心者向け低山」と考えない方がいい
- 今回歩いた向山・須衛山・岩坂山のルート
- 駐車場|奥山三ツ池側と実際に使った駐車スペース
- 登山口までは道路歩き|車の速度と横断に注意
- 登り始め|暗い樹林と倒木、9月下旬でもクモの巣が多かった
- 向山311m|山頂は樹林の中
- 向山見晴台|中央部で特におすすめしたい展望
- 向前山まで寄り道する価値は?|私は向山見晴台の方が好き
- 向山〜須衛山|登って下ってを繰り返す
- 須衛山321m|小さな広場で展望は大きく開けない
- 須衛山〜岩坂山|急な下りのあと、再び登り返す
- 岩坂山244m|山頂標識を見落としやすい
- 岩坂峠|複数方向へ分かれる重要な分岐
- 岩坂峠から岩坂トンネルへ|今回もっとも歩きにくかった下山路
- 下山すると岩坂トンネルが見える
- 帰りの道路歩き|途中から歩道がなくなる
- 向山・須衛山・岩坂山は初心者でも歩ける?
- 景色目的なら向山見晴台、縦走目的なら須衛山・岩坂山へ
- おすすめの季節|暑い時期を避けても虫対策は必要
- 熊など野生動物への備えも忘れずに
- よくある質問
- まとめ|向山見晴台の展望と中央部らしい縦走を楽しめる
- 関連記事
- 参考情報
結論|向山の展望は良いが、3座周回は「初心者向け低山」と考えない方がいい
最初に結論からいうと、向山見晴台の展望はとても良く、各務原アルプス中央部を歩く魅力は十分あります。
一方、向山・須衛山・岩坂山までつないで周回すると、単純な初心者向け低山ハイクという印象ではありませんでした。
理由は、
- 登山口まで車道を歩く
- 交通量のある道路を横断する
- 細かな登り返しが多い
- 須衛山から岩坂山方面には急な下りがある
- 岩坂峠からの下山道が暗く、沢沿いで歩きにくい
- 下山後に歩道のない道路区間がある
からです。
各務原市公式でも、岩坂峠〜桐谷坂の区間は急な坂道や岩山が中心で、山道に慣れた人向けと案内されています。
今回歩いた中央部は、まさにその区間と重なります。
近いモデルコースの参考値
YAMAPの「見晴台登山口→向山→須衛山→岩坂山→岩坂峠 周回コース」は、5.2km・標準3時間8分・上り506m・コース定数12です。
※今回の私の実走は道路歩きや岩坂トンネル方面への下山を含むため、完全に同じルートではありません。
今回歩いた向山・須衛山・岩坂山のルート
今回の大まかな流れは次の通りです。
駐車スペース
↓
道路沿いを歩く
↓
交通量のある道路を横断
↓
銀色の梯子がある登山口
↓
桐谷坂方面から登る
↓
向山
↓
向山見晴台
↓ 寄り道
向前山
↓ 戻る
須衛山
↓
岩坂山
↓
岩坂峠
↓
岩坂トンネル方面へ下山
↓
一般道を歩く
↓
駐車スペースへ戻る
YAMAPには向山周辺の複数のモデルコースがありますが、登山口や下山方向によって歩き方は変わります。
初めて歩く場合は、事前に登山地図をダウンロードしてから入ることをおすすめします。
駐車場|奥山三ツ池側と実際に使った駐車スペース
当初は奥山三ツ池周辺から向山へ入るつもりでした。
朝7時30分ごろに確認したところ、奥山三ツ池側には車が1台も停まっていませんでした。
そこから向山登山口までは、坂を上りながら5分ほどで着ける位置関係です。
ただ、私が訪れた日は歩いた形跡が少なく、登山口へ向かう歩道にもクモの巣が多くありました。
そこで、少し離れたYAMAP上で「駐車スペース」と表示されている場所も確認しました。

こちらには7時30分時点で3台ほど停まっていました。
どんぐり山や権現山方面へ向かう登山者の車だと思われ、先に山へ入っている人がいる可能性が高かったため、今回はこの側から向山へ向かうことにしました。
駐車について
ここは大規模な観光施設の正式駐車場とは性格が異なります。YAMAP等で「駐車スペース」と表示されていても、現地の駐車可否・私有地・通行の妨げにならないかを必ず確認してください。
各務原アルプス全体の駐車場については、別記事で主要起点を比較しています。
登山口までは道路歩き|車の速度と横断に注意
駐車スペースからは、道路脇の山道やけやき坂沿いを進みます。
途中で権現山登山口付近を通過し、一般道へ合流します。
ここは交通量があり、速度を出して通過する車もありました。
登山道より先に、道路横断で注意が必要です。
道路を渡った先に、今回利用した登山口があります。

道路から見ると、山の斜面へ銀色の梯子がまっすぐ伸びています。
その横には小さな祠があり、水が流れている場所もあります。
初見では少し変わった入口ですが、梯子が見えるため位置自体は確認しやすいと思います。
登り始め|暗い樹林と倒木、9月下旬でもクモの巣が多かった
この日の天気は曇りで、気温は20℃前後。
木々に覆われた登山道は薄暗く、雨のあとの湿り気も残っていました。
途中には倒木もあります。

また、この日は大きなクモの巣が何度も登山道へ張られていました。
9月下旬でも、中央部は虫やクモの巣対策を考えておいた方がよさそうです。
途中からクモの巣が切られている場所が増えたため、「先行者が歩いているのかもしれない」と感じました。
しばらくすると、姿は見えないものの後方から人の声も聞こえ、少し安心したのを覚えています。
向山311m|山頂は樹林の中
登りを進めて向山へ到着します。

向山は標高311m。
山頂自体は大展望が広がるタイプではなく、樹林に囲まれています。
そのため、景色を目的にするなら山頂だけで帰らず、向山見晴台まで進むのがおすすめです。
向山見晴台|中央部で特におすすめしたい展望
今回歩いた中央部で、私が特に良いと思った場所が向山見晴台です。
300mを超える位置から視界が大きく開け、高度感も感じられます。

この日は曇っていましたが、それでも各務原アルプスの山並みと市街地を広く見渡せました。
向山周辺を短く歩く場合でも、この見晴台まで来ると満足度はかなり高いと思います。

向前山まで寄り道する価値は?|私は向山見晴台の方が好き
向山見晴台付近は分岐になっており、向前山方面へ寄り道できます。
せっかくなので私も行ってみました。
向前山方面へ入る道は少し狭く、木々に囲まれた細い登山道を進みます。

向前山の最高点そのものは、景色が大きく開ける場所ではありません。
少し下ったところには見晴らしの良い場所があります。

確かに景色は良かったのですが、私個人としては向山見晴台の方が高度感と開放感があり、景色も好みでした。
時間に余裕があってピークを踏みたい人なら向前山へ。
景色を楽しみながら向山・須衛山・岩坂山をつなぎたい人なら、無理に寄り道しなくてもよいと思います。
向山〜須衛山|登って下ってを繰り返す
向山見晴台から須衛山方面へ進むと、いよいよ各務原アルプスらしい縦走になります。
標高差が一気に大きくなるわけではありませんが、
下る → 登る → また下る → また登る
という細かなアップダウンが続きます。
一つ一つは低山でも、この登り返しが少しずつ脚に効きます。
全山縦走ほどの距離を歩かなくても、「各務原アルプスは標高の割に疲れる」と感じる理由が分かる区間です。
須衛山321m|小さな広場で展望は大きく開けない
須衛山に到着します。

山頂は小さな広場のようになっています。
私が訪れたときは、中央に植物を保護するような場所がありました。
一方、景色は大きく抜けていません。
須衛山は「絶景を見る山頂」というより、中央部縦走の一つのピークという印象です。
景色だけを目的にするなら向山見晴台の方がおすすめです。
須衛山〜岩坂山|急な下りのあと、再び登り返す
須衛山から岩坂山へ向かうと、かなり下る場所があります。
木の根が露出した登山道もあり、濡れている日は特に滑りやすそうだと感じました。
そして、しっかり下ったあとに再び登り返します。
地図上の距離だけを見るより、体感的には脚を使う区間です。
低山だからとペースを上げすぎず、後半の下山まで余力を残して歩く方がよいと思います。
岩坂山244m|山頂標識を見落としやすい
岩坂山は、広い山頂広場が突然現れるタイプの山ではありません。

細い登山道を歩いている途中、木に取り付けられた標識があります。
何も知らずに歩いていると、そのまま通り過ぎてしまいそうです。
その少し先にはベンチがある休憩地点があります。
私が確認した場所には「伊吹の滝〜坂祝 中間点」という表示もありました。
全山縦走で歩く場合には、この周辺が長い各務原アルプスの中間付近になります。
岩坂峠|複数方向へ分かれる重要な分岐
岩坂山からさらに進むと岩坂峠へ到着します。

ここから金山・大岩見晴台方面へ縦走を続けることもできます。
今回はここで縦走を終え、岩坂トンネル方面へ下山しました。
ただし、この下山ルートは私が今回歩いた中で、一番「気軽な下山道とは感じなかった」区間です。
岩坂峠から岩坂トンネルへ|今回もっとも歩きにくかった下山路
岩坂峠から下り始めると、山の雰囲気が大きく変わります。
樹林が濃く、今回のルートの中では特に暗く感じました。
登山道の横には沢が流れています。
路面には、
- 浮石
- 落ち葉
- 倒木
- 湿った土
- 大きな岩
があり、かなり歩きにくく感じました。

途中には大きな岩もあります。

「本当にこの道で合っているのだろうか」と不安になる場所もありました。
そこで助けになったのが登山テープです。

ただし、テープだけに頼らず、GPSや登山地図でも現在地を確認しながら歩く方が安心です。
「エスケープできる=簡単な道」ではありません
岩坂峠から道路へ下りられること自体は、長い縦走では重要です。ただ、今回歩いた岩坂トンネル方面の道は、暗く湿った沢沿いで足元も不安定でした。疲れてから使う可能性もあるため、事前にルートを確認しておきたい下山路です。
下山すると岩坂トンネルが見える
沢沿いを下っていくと、やがて車の音が近くなり、岩坂トンネルが見えてきます。

ここからは登山道ではなく、一般道を歩いて駐車スペースへ戻ります。
「山を下りたから終わり」ではなく、この先にも注意したい場所があります。
帰りの道路歩き|途中から歩道がなくなる
道路沿いを歩いて、途中の登山口などを確認しながら駐車スペースへ戻りました。
向山方面の登山口を過ぎたあたりから、歩道がなくなる場所があります。

この日は日曜日だったためか、車の通行は極端に多くありませんでした。
しかし、歩いている横をトラックがかなり近い位置で通過した場面があり、非常に怖く感じました。
曜日や時間帯によって交通量は大きく変わると思います。
道路沿いではガラス片が散乱している場所も確認しました。
登山道だけでなく、帰りの舗装路まで含めて安全な周回計画を考える必要があります。
向山・須衛山・岩坂山は初心者でも歩ける?
「向山は初心者でも登れる?」と「3座を周回できる?」は分けて考えた方がよいです。
向山だけなら比較的短いコースもある
YAMAPには向山だけを往復する約1時間20分のモデルコースや、向山・須衛山をつなぐ比較的短いコースも掲載されています。
短く歩けば、向山見晴台の景色を目的にしたハイキングとして楽しむこともできます。
向山・須衛山・岩坂山までつなぐなら難易度は上がる
3座をつなぐと、登り返しが増えます。
さらに今回のように岩坂峠から岩坂トンネルへ下りて周回すると、
- 暗く湿った下山路
- ルート確認
- 道路歩き
- 交通への注意
も加わります。
各務原市公式でも、岩坂峠〜桐谷坂は山道に慣れた人向けとしています。
そのため、初めて登山をする人が「低山だから大丈夫」と考えて、いきなり今回と同じ周回を選ぶのはおすすめしません。
まず向山周辺の短いルート → 慣れたら須衛山 → さらに岩坂山まで
と段階を上げる方がよいと思います。
景色目的なら向山見晴台、縦走目的なら須衛山・岩坂山へ
今回歩いて感じた各ピークの特徴を整理すると、次のようになります。
| 場所 | 特徴 | 私の印象 |
|---|---|---|
| 向山 | 311m・樹林内の山頂 | 山頂より見晴台まで行きたい |
| 向山見晴台 | 大きく展望が開ける | 中央部で特におすすめ |
| 向前山 | 最高点の展望は少ない。別に展望地点あり | 時間がなければ省略してもよい |
| 須衛山 | 小さな広場・展望少なめ | 縦走の通過ピーク |
| 岩坂山 | 登山道途中に山頂標識 | 見落とさないよう注意 |
おすすめの季節|暑い時期を避けても虫対策は必要
今回歩いたのは2026年9月27日。
曇りで気温は20℃前後でした。
真夏ほどの暑さはなくなっていましたが、蚊やクモの巣はかなり多くありました。
特に人通りが少ない区間では、朝一番だと大きなクモの巣が登山道を横切っていることがあります。
長く歩くなら真夏より秋〜春の方が向いていると思いますが、9月下旬でも虫対策はしておいた方がよいです。
冬は低山でも凍結する可能性があるため、当日の天候・路面状況に合わせて装備を判断してください。
熊など野生動物への備えも忘れずに
この中央部は、明王山周辺などに比べて人が少なく感じる場所もありました。
各務原アルプスを歩く場合は、山行当日に岐阜県クママップなどで最新情報を確認し、必要に応じて熊鈴など人の存在を知らせる装備を準備してください。
よくある質問
向山は初心者でも登れますか?
向山だけなら比較的短いモデルコースがあります。ただし登る方向によって登山道の性格が変わります。今回歩いた桐谷坂側を含む中央部は、各務原市も山道に慣れた人向けと案内している区間を含むため、登山初心者はいきなり長い周回にしない方が安心です。
向山の駐車場はどこですか?
奥山三ツ池周辺や、YAMAP上で駐車スペースとして掲載されている場所があります。今回私は後者から歩きました。ただし、正式な観光施設の大型駐車場とは異なるため、現地表示や駐車可否を確認してください。
向山見晴台と向前山ならどちらがおすすめ?
私は向山見晴台をおすすめします。向前山側にも展望地点はありますが、向山見晴台の方が高度感と開放感があり、わざわざ往復するなら時間と体力に余裕があるときでよいと感じました。
須衛山は景色がいいですか?
私が訪れたときは山頂から大きく景色が抜けている場所ではありませんでした。展望を目的にするなら向山見晴台の方がおすすめです。
岩坂山の山頂は分かりやすいですか?
広い山頂広場ではなく、細い登山道沿いの木に標識があります。何も知らずに歩いていると通り過ぎやすい場所です。
岩坂峠から道路へ下山できますか?
できます。私は岩坂トンネル方面へ実際に下山しました。ただし沢沿いで暗く、浮石・落ち葉・湿った路面があり、今回のルートで最も歩きにくく感じました。「エスケープできるから簡単な道」とは考えない方がよいです。
向山・須衛山・岩坂山は何時間かかりますか?
YAMAPの近いモデルコース「見晴台登山口→向山→須衛山→岩坂山→岩坂峠」は標準3時間8分、5.2kmです。ただし今回の私のルートは道路歩きや向前山への寄り道、岩坂トンネル方面への下山を含むため、同じ所要時間にはなりません。
まとめ|向山見晴台の展望と中央部らしい縦走を楽しめる
向山・須衛山・岩坂山は、各務原アルプス中央部を歩くルートです。
この区間で特におすすめしたいのは向山見晴台。
低山とは思えない高度感と、各務原周辺を見渡す景色を楽しめます。
その一方で、須衛山・岩坂山までつなげると細かなアップダウンが増え、岩坂峠からの下山では沢沿いの暗く湿った道も待っています。
さらに、今回の周回では登山口へ向かう道路横断と、下山後の歩道がない道路歩きにも注意が必要でした。
景色だけを楽しみたいなら向山見晴台。
各務原アルプスらしい縦走を味わいたいなら須衛山・岩坂山まで。
目的と経験に合わせて距離を決めると、この中央部を楽しみやすいと思います。
関連記事
参考情報
- 各務原市公式ウェブサイト「ハイキングコース」
- 各務原市公式ウェブサイト「各務原アルプス」
- YAMAP「向山」
- YAMAP「須衛山」
- YAMAP「見晴台登山口-向山-須衛山-岩坂山-岩坂峠 周回コース」
※登山道、駐車スペース、倒木、標識、交通状況などは変化します。山行前には最新の登山地図・公式情報・現地表示を確認してください。実踏情報は2026年9月27日時点、公式・モデルコース情報は2026年10月に再確認しています。


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