「金華山に登ったら岐阜城に入れる」というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は今、岐阜城の天守閣には入ることができません。「金華山 岐阜城」で検索している方の中には、これから訪れる予定で最新状況を知りたい方も多いはず。岐阜城は織田信長が天下統一の拠点とした城としても知られ、金華山観光の目玉になっている天守閣ですが、今回は実際に登ってこの目で確認してきた、休館工事の現状と、それでも楽しめることを、写真つきで詳しくまとめます。
結論:岐阜城は現在休館中です
先に結論からお伝えします。岐阜城天守閣は、耐震化計画に基づく改修工事のため、現在休館中です。天守閣だけでなく城内の史料展示室(資料館)も合わせて休館しており、この期間は中に入ることも、最上階の展望フロアから景色を眺めることもできません。私自身、前回の記事でご紹介した馬の背登山道から山頂まで登りましたが、天守閣は工事用の足場とシートに囲まれており、中に入ることはできませんでした。
改修工事の詳細(期間・理由・岐阜城の歴史)
岐阜市の公式サイトによると、工事期間は令和7年(2025年)から令和9年(2027年)10月末頃までを予定しており、リニューアルオープンは令和9年11月頃を見込んでいるとのことです。今回の工事は、令和4年3月に策定された「岐阜城天守閣耐震化計画」に基づく耐震補強が中心で、あわせて展示のリニューアルも行われる予定です。
現在の天守閣は1956年(昭和31年)に再建されたもので、すでに築70年近くが経過しています。実は岐阜城の天守は今の建物で2代目にあたり、初代は1910年(明治43年)に建設されたものの1943年(昭和18年)に焼失、その後1956年に現在の鉄筋コンクリート造の天守として復興されました。岐阜城はもともと稲葉山城と呼ばれ、戦国時代には斎藤道三の居城でした。1567年に織田信長がこの城を攻略して天下統一の拠点とし、地名を「井口」から「岐阜」に改めたことでも知られています。金華山一帯は2011年(平成23年)に「岐阜城跡」として国史跡にも指定されており、単なる観光施設ではなく歴史的にも重みのある場所です。長年多くの観光客を受け入れてきた建物だけに、耐震補強という安全面での工事は避けて通れないのだろうと感じました。工事の完了時期はあくまで予定であるため、訪問前には岐阜市の公式サイトで最新のスケジュールを確認することをおすすめします。
現地で見た工事の様子
実際に山頂まで登ってみると、遠くからでも一目で分かるほど、天守閣全体が工事用の足場と養生シートで覆われていました。普段ガイドブックなどで見る朱色の天守閣の姿はなく、正直なところ少し寂しい光景でした。石畳の広場からは工事車両の出入りする様子や、資材を運び込む職人さんの姿も見られ、想像していた以上に本格的な工事が進んでいることが伝わってきました。

工事用の足場と養生シートに囲まれた岐阜城天守閣(2026年8月撮影)
周辺には工事に関する案内看板も設置されており、現地に来れば休館中であることはすぐに分かる状態です。事前に知らずに登ってきて、天守閣前で「あれ、入れないの?」と戸惑っている観光客の姿も何組か見かけました。中には記念写真だけ撮ってすぐに下山していく方もいて、少しもったいないなと感じたのが正直な感想です。この記事を読んでから訪れれば、そうした「登ってみたら入れなかった」という残念な思いをせずに済むはずです。
なぜどのコースからも岐阜城に入れないのか
金華山には10本の登山道がありますが、今回の工事はルートの選び方でどうにかなる話ではありません。まず、めい想の小径と鼻高ハイキングコースは、山頂手前で通行止めとなっており、そもそも山頂広場までたどり着けない状態です。この2コースは工事エリアに近い経路を通るため、安全確保のために手前で立入禁止の柵が設けられています。一方、私が歩いた馬の背登山道や七曲り登山道、百曲り登山道、東坂ハイキングコースは山頂広場までは通常通り到達できます。ただし、そこからめい想の小径や鼻高ハイキングコース側へ通り抜けることはできません。そして最大のポイントとして、どのコースを使って山頂にたどり着いたとしても、天守閣そのものが工事中で閉鎖されているため、結局中には入れないということです。つまり「どの登山道を選べば入れるか」という問題ではなく、天守閣自体が現在誰も入れない状態にある、と理解しておくのが正確です。
休館中でも楽しめること
天守閣に入れないからといって、金華山に登る価値がなくなるわけではありません。むしろ普段の観光では気づきにくい、登山道や自然そのものの魅力に目を向けるきっかけにもなります。実際に歩いてみて、休館中でも十分楽しめると感じたポイントをまとめます。
まず、金華山ロープウェイは通常通り運行しています。天守閣周辺の建物は工事中でも、山頂エリアそのものへのアクセスは問題ありません。山頂付近には案内看板も整備されており、迷うことなく歩けます。

山頂付近、ロープウェイ乗り場への案内看板

山頂側のロープウェイ乗り場。工事中でも通常営業
また、天守閣には入れなくても、登山道や山頂広場から見える長良川や岐阜市街の眺めは工事の影響を受けていません。実際、私が馬の背登山道の終盤で見た石畳からの景色は、天守閣に入らなくても十分に「登ってよかった」と思える眺めでした。晴れた日には長良川の流れだけでなく、遠く恵那山や日本アルプスの稜線まで見渡せることもあるそうで、天守閣の展望フロアに頼らなくても金華山の眺望そのものは十分に楽しめると感じました。加えて、岐阜市は休館中の取り組みとして「今しか見られない岐阜城」というテーマを掲げ、改修工事の進捗や発掘調査の様子、金華山の歴史遺産、季節の風景やイベントなどを公式サイトで紹介しています。天守閣の中には入れなくても、普段は見られない工事の裏側や歴史的な発見を知れる貴重な期間とも言えるので、興味のある方は公式サイトをチェックしてみてください。
再開後に見られるようになるもの
令和9年11月頃(予定)にリニューアルオープンすれば、天守閣内部の見学や、最上階の展望フロアでの眺めが再び楽しめるようになります。長良川や岐阜市街を一望できる展望フロアは金華山観光の大きな目玉なので、再開が待ち遠しいところです。工事にあわせて展示のリニューアルも予定されているとのことなので、以前訪れたことがある方も新しい発見があるかもしれません。工事の進捗によってスケジュールが前後する可能性もあるため、再開時期が近づいたら改めて公式情報を確認する予定です。
まとめ:訪問前に確認すべきこと
今回まとめてきた内容を振り返ると、岐阜城天守閣は令和9年10月末頃(予定)まで耐震化改修工事のため休館中で、どの登山道を使っても中には入れません。ただし、ロープウェイは通常運行しており、山頂からの眺めや登山そのものは十分に楽しめます。訪問前には岐阜市の公式サイトで最新の工事スケジュールを確認し、「天守閣に入る」ことを主目的にせず、登山や眺望そのものを目的に計画すると満足度の高い金華山訪問になるはずです。
よくある質問
Q. 岐阜城の資料館(史料展示室)も休館ですか?
A. はい。天守閣とあわせて城内の史料展示室も休館中です。天守閣とは別に、麓の岐阜公園エリアにある岐阜市歴史博物館などの施設は今回の工事とは別の建物になりますが、こちらも訪問前に各施設の公式情報で最新の営業状況をご確認いただくのが確実です。
Q. 山麓のリス村は影響を受けていますか?
A. 今回の改修工事はあくまで山頂の天守閣とその周辺が対象です。取材中に見た限り、山麓のリス村は通常通り営業している様子でした。
Q. 登山だけしても楽しめますか?
A. 十分楽しめます。前回の記事でご紹介した馬の背登山道や七曲り登山道はいずれも通常通り歩け、山頂からの眺望も工事の影響を受けていません。天守閣に入れないことを差し引いても、登山そのものの価値はまったく変わらないというのが、実際に登ってみたうえでの正直な感想です。
Q. 休館中は観光客が少ないのですか?
A. 実際に登ってみた体感としては、天守閣目当てで登る観光客の数は普段より少なめに感じました。裏を返せば、混雑を避けてゆっくり登山や眺望を楽しみたい人にとっては、むしろ狙い目のタイミングとも言えそうです。
次回は、天守閣内にある展望フロアが今どうなっているのか、代わりに楽しめる眺望スポットについて詳しくご紹介します。

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