笠新道から笠ヶ岳へ、1泊2日のテント泊で登ってきました。このページでは笠ヶ岳の基本情報と登山の全体像をまとめ、コースタイムや山荘・テント場の詳しい実測データは、それぞれの記事で紹介しています。
笠ヶ岳とは
| 標高 | 2,898m(資料により2,897mとも) |
| 所在地 | 岐阜県高山市(飛騨山脈/北アルプス南部) |
| 選定 | 日本百名山、新・花の百名山 |
| 山名の由来 | お椀型の稜線からポッカリ突き出た「笠」のような山容 |
| 代表ルート | 笠新道(新穂高温泉から) |
| 山小屋 | 笠ヶ岳山荘(テント場あり) |
日本各地に同じ「笠ヶ岳」という名前の山があります(志賀高原、尾瀬、谷川連峰など)が、その中でもっとも標高が高いのがこの北アルプス・飛騨山脈の笠ヶ岳です。春になると山頂直下に「馬の雪形」が現れることでも知られています。

登山ルート概要
代表的なルートは新穂高温泉から入る笠新道です。実際に歩いた際のデータでは、往復24.4km、上り2,419m、コース定数59、標準タイム15時間20分でした。
標準タイムだけで15時間を超える長いルートです。日帰りで計画する場合は十分な体力と経験が必要で、私は1泊2日のテント泊で歩きました。
今回歩いた晴天・無雪期の条件では、岩登りや鎖場が連続するような場所はありませんでした。一方で、笠新道は長い急登が続き、手を使って通過した場所もあります。体力を消耗しやすく、特に下山時は疲労した状態で長い下りを歩くことになるため、余力を残したペース配分が重要です。
杓子平から見える笠ヶ岳の姿と、そこから続く稜線歩きは、実際に歩いて特に印象に残った区間でした。
笠新道のコースタイムを詳しく見る →

笠ヶ岳・笠新道はどんな人向け?
笠新道は、登山口から山頂までの標高差が大きく、長い急登を歩き続けるルートです。北アルプスの中でも「短時間で気軽に登る山」という印象ではなく、長時間行動にある程度慣れてから挑戦したい山だと実際に歩いて感じました。
特に向いているのは、日帰り登山やテント泊登山を経験し、長い登りと下りを自分のペースで歩ける人です。一方、初めての北アルプスや初めてのテント泊として選ぶ場合は、荷物の重量も加わるため、余裕を持った計画が必要です。
笠新道で重要なのは「登れるか」だけでなく「安全に下山できる余力を残せるか」。
登りで体力を使い切ってしまうと、長い下山で転倒リスクが高くなります。実際のコースタイムだけでなく、自分の体力・荷物重量・天候を含めて計画することが大切です。
笠ヶ岳山荘やテント場で1泊すれば、山頂周辺で朝夕の景色を楽しむ時間を取りやすくなります。私自身は、笠ヶ岳を目的地としてじっくり楽しむなら1泊2日にしてよかったと感じました。
実際に歩いた1泊2日の流れ
今回の笠ヶ岳登山は、笠新道を利用した1泊2日のテント泊です。大まかな流れは次のようになりました。
1日目
新穂高温泉周辺 → 笠新道登山口 → 杓子平 → 稜線 → 笠ヶ岳山荘テント場
笠新道の長い登りを進み、杓子平から笠ヶ岳を正面に見ながら稜線へ上がります。テント場に到着後は荷物を下ろし、山荘周辺や笠ヶ岳の景色を楽しみました。
2日目
笠ヶ岳山頂周辺 → 笠ヶ岳山荘 → 稜線 → 杓子平 → 笠新道 → 新穂高温泉方面
2日目は下山が中心です。登りと同様に笠新道は長く、疲労がたまった状態で急な下りが続きます。山頂に到着したことで安心せず、下山まで含めて登山と考えて体力を残しておく必要があります。
区間ごとの詳細な通過時間については、コースタイム記事でGPSログをもとにまとめています。
笠ヶ岳山荘・テント場について
笠ヶ岳山頂の直下には笠ヶ岳山荘があり、テント場も併設されています。
- テント泊代:3,000円(トイレ利用料込み)、事前予約不要、支払いは現金のみ
- 売店は19時まで営業。水は1人1Lまで400円、缶ビールなどは各700円で本数制限なし
- テント場の水場は例年7月下旬頃に枯れる傾向があり、笠新道に入る前の給水がおすすめ
- 電波はテント場・山荘・山頂・登山道いずれも良好
お盆の繁忙期に登りましたが、テント場自体には意外と余裕がありました。受付の流れや売店の値段、水場の実情など、テント泊者目線での詳しいレポートはこちらにまとめています。

笠ヶ岳登山の前に確認しておきたいこと
笠新道は行動時間が長いため、現地へ行ってから考えるのではなく、出発前にいくつか確認しておきたい項目があります。
| 天気・風 | 稜線に出てからの風や雨も含め、登山当日の予報を確認する |
| 駐車場 | 新穂高温泉周辺の駐車場は混雑することがあるため、到着時間と代替駐車場を確認する |
| 水 | 笠新道は長いため、登山口に入る前に必要量を確保する |
| 山荘・テント場 | 営業期間、受付方法、料金、水や売店の最新情報を公式情報で確認する |
| 行動時間 | 登りだけでなく下山時間まで逆算し、余裕を持った計画にする |
| 装備 | 雨具、防寒着、ヘッドライト、地図・GPS、十分な水分と行動食を準備する |
特にテント場の水や山荘の料金・営業時間などは、山行した年と現在で変わる可能性があります。このページの実体験を参考にしつつ、出発前には笠ヶ岳山荘や自治体などの最新情報を確認してください。
また、笠新道は予定より時間がかかった場合に行動が夕方まで延びる可能性があります。ヘッドライトは「夜に歩く予定がないから不要」と考えず、必携装備として持っていくことをおすすめします。
服装・持ち物のポイント
標高が高く、日中と朝晩の気温差が大きいルートです。今回は夜間、ジオラインの長袖・タイツにフリースとパンツで十分暖かく過ごせました。日が暮れるまではTシャツでも過ごせるほど気温差があったため、行動中・停滞時で調整できるレイヤリングが便利でした。
ただし、これは私が登った日の気象条件での体感です。時期や天候によって気温は変わるため、最新の予報を確認し、防寒着と雨具を準備してください。
荷物を軽くしたい場合は、クッカーを持たずアルファ米など調理を簡略化できる食事を活用する方法もあります。一方で、水分・防寒着・雨具・ヘッドライトなど、安全に関係する装備を軽量化のために削らないようにしたいところです。
まとめ|笠新道は長いからこそ1泊2日で楽しみたい
笠ヶ岳は、笠新道の長い急登を越えた先に、杓子平からの山容や北アルプスらしい稜線歩き、山頂直下でのテント泊といった魅力が待っています。
- 笠ヶ岳:岐阜県高山市にある標高2,898mの日本百名山
- 代表ルート:新穂高温泉から笠新道
- 特徴:長い急登と長時間行動が必要
- 今回の山行:1泊2日のテント泊
- 見どころ:杓子平から見る笠ヶ岳と稜線歩き
- 詳細情報:コースタイムとテント場はそれぞれの実走記事で紹介
日帰りを検討する場合は十分な経験と体力が必要ですが、1泊2日にすることで、山頂周辺の景色やテント場で過ごす時間も含めて笠ヶ岳を楽しめます。
※山荘の営業期間、料金、水場、登山道の状況などは変更される可能性があります。出発前には必ず最新の公式情報をご確認ください。


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